ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛訓練を行なった
- カテゴリ:地中海情勢(2019年)

『タス通信』より
2019年2月1日16時37分配信
【フリゲート「アドミラル・マカロフ」は地中海の演習で有翼ミサイルの攻撃を撃退した】
セヴァストーポリ、2月1日/タス通信
黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・マカロフ」乗組員は、地中海で仮想敵の空中攻撃を撃退する演習を実施した。
艦の対空防衛班は、有翼ミサイルを模した目標を成功裏に撃破した。
金曜日に黒海艦隊広報サービスは発表した。
「演習の筋書きは、艦の駐留所へ仮想敵航空機が飛来し、遠海ゾーンから有翼ミサイルが発射されるというものでした。
訓練中に戦闘情報管制班は模擬目標を探知、分類し、そして対空防衛班は、飛来する仮想空中目標へ攻撃距離での電子発射を行ない、成功裏にそれを撃破しました」
声明では、こう述べられた。
訓練中、艦隊管制センターの当直交代と共に、非常用及び予備部門の組織的通信の点検が行なわれた。
フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、2018年11月から地中海のロシア海軍常設グループの一員として任務を遂行している。
プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラードの『ヤンターリ』造船所で起工され、2015年9月2日に進水し、2017年12月27日にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト11356Rフリゲート3番艦アドミラル・マカロフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
就役後もバルト海に留まって慣熟訓練を行ない、2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
観艦式が終わった後、北方艦隊及びバルト艦隊の参加艦と共にバルト海で合同演習を行ないました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]
2018年8月18日、「アドミラル・マカロフ」は黒海艦隊基地セヴァストーポリへの移動を開始しました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ向かった]
2018年8月末までに地中海東部へ到着し、同海域で9月1日から8日まで実施されたロシア海軍とロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]
その後も地中海東部に留まっていましたが、10月4日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海を去り、黒海へ向かった]
翌10月5日、黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]
セヴァストーポリ到着後、「アドミラル・マカロフ」の舷側番号は「499」に変更されました。
(就役時は「799」)
11月5日にセヴァストーポリを出航し、11月6日にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海へ入る]
11月16日、同型艦「アドミラル・エッセン」と共に艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を行なった]
11月20日には「アドミラル・エッセン」と共に対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛演習を行なった]
その後も「アドミラル・マカロフ」は地中海東部に留まっており、12月28日にキプロスのリマソール港へ入港しました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はキプロスのリマソールを訪れた]
12月29日にリマソール港を去りました。
「アドミラル・マカロフ」は、2019年の新年を洋上(地中海東部)で迎えました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で2019年の新年を迎える]
2019年1月中旬、「アドミラル・マカロフ」は、シリアのタルトゥース港で乗組員の錬成訓練を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で乗組員の慣熟訓練を始めた]
そして2月1日には、対空防衛訓練を実施しました。
今回の黒海艦隊広報部発表では明言されていませんが、訓練はタルトゥース港に停泊した状態で行なわれたようです。
シリアのタルトゥース港には、ロシア海軍の物資補給所が置かれています。
[タルトゥースのロシア海軍基地に関するロシアとシリアの協定は批准された]
現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」:2017年9月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「コルピノ」:2017年9月初頭から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」:2018年11月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」:2018年12月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2018年12月末から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「イマン」:2018年10月下旬から地中海東部に滞在
海洋曳船MB-31:2018年12月中旬から地中海東部に滞在
工作船PM-56:2019年1月下旬から地中海東部に滞在
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