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ロシア海軍北方艦隊の最新偵察艦ユーリー・イワノフは長期任務を終えてセヴェロモルスクへ帰投した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年2月5日15時47分配信
【特殊用途艦「ユーリー・イワノフ」は遠距離航海からセヴェロモルスクへ到着した】

セヴェロモルスクへ、遠距離航海任務を遂行した後の特殊用途艦「ユーリー・イワノフ」が到着した。

埠頭では、乗組員の歓迎式典が開催された。
恒久駐留地点へ戻り、与えられた任務を成功裏に遂行した船員を、北方艦隊参謀長ウラジーミル・グリシェチキン中将が祝福した。
彼は、艦は、この数ヶ月間に大西洋及び地中海で自信を持って行動し、18000海里以上を走破した事を指摘した。

ウラジーミル・グリシェチキン中将は乗組員の奉仕に感謝し、更に、功績が顕著な将兵へ表彰状を手渡した。

大祖国戦争時代に北方艦隊で始まった伝統により、艦長へ子豚の丸焼きが贈られた。

[参照]
特殊用途艦「ユーリー・イワノフ」
は、プロジェクト(18280)のトップ艦である。
それは、1960~70年代にソヴィエト連邦海軍の偵察部隊を率いたソヴィエト社会主義共和国海軍中将ユーリー・ワシーリエヴィチ・イワノフに敬意を表して命名された。

艦は、『アイスベルク』中央設計局により設計され、サンクトペテルブルク造船工場『北方造船所』で建造された。
進水は2013年9月30日である。
聖アンドレイ旗掲揚式典は、2015年の『ロシア海軍の日』7月26日にバルチースクで開催された。
同年11月、艦は北方艦隊へ到着し、意図される任務の遂行に着手した。



プロジェクト18280中型偵察艦の1番艦「ユーリー・イワノフ」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2004年12月27日に起工され、2013年9月30日に進水しました。
[建造中のロシア海軍新型偵察艦ユーリー・イワノフ]
[新型偵察艦ユーリー・イワノフは進水した]

その後、『北方造船所』岸壁で艤装工事が進められていましたが、これも完了し、2014年11月27日から航海試験を開始しました。
[ロシア海軍の新型偵察艦ユーリー・イワノフは航海試験を開始した]


2014年末(12月末)、ロシア海軍へ納入されました。
[新型偵察艦ユーリー・イワノフはロシア海軍へ納入された]

2015年6月23日には洋上試験の為に出航しています。


「ロシア海軍の日」(7月の最終日曜日)の2015年7月26日、バルト艦隊基地バルチースクでの海軍記念日観艦式へ参加し、その最中に聖アンドレイ旗の初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。
[新型偵察艦ユーリー・イワノフは2015年7月26日にロシア海軍へ正式に就役する]

就役後も暫くの間はバルチースクに留まっていましたが、2015年11月中旬に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ回航されました。
[ロシア海軍最新鋭偵察艦ユーリー・イワノフは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

その後、「ユーリー・イワノフ」の動向がロシア海軍(ロシア国防省)から公表される事は有りませんでしたが、2019年2月5日、遠距離航海任務を終えてセヴェロモルスクへ帰投したと発表されました。

「ユーリー・イワノフ」は、2018年4月にはセヴェロモルスクに居た事は確かですが、その後、大西洋及び地中海への遠距離航海へ出発したようです。
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2018年9月以降は、バルト海に居たようです。

クロンシュタット「ユーリー・イワノフ」(2018年9月初頭)
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2019年1月中旬には、バルト海中型海洋給油船「アカデミック・パシン」の航行試験に協力しました。
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[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはヘリコプターによる船上への貨物移送試験を行なった]

その後にバルト海を離れ、2月5日にセヴェロモルスクへ到着しました。


なお、2番艦「イワン・フルス」も2018年6月25日に就役し、同年12月末には黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しています。
[プロジェクト18280偵察艦の2番艦イワン・フルスはロシア海軍へ就役した]
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