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ムィティシ市はロシア海軍最新鋭小型ロケット艦ムィティシを後援する

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『タス通信』より
2019年2月9日18時53分配信
【ムィティシは同名のバルト艦隊最新艦を後援する】
カリーニングラード、2月9日/タス通信

ムィティシのトップ、ヴィクトール・アザロフ最新小型ロケット艦「ムィティシ」艦長アディーリ・アジモフは、土曜日にバルチースクバルト艦隊主要基地~でモスクワ州の都市と艦の乗組員の間に関連する後援協定へ署名した。
『タス通信』艦隊広報サービスより伝えられた。

「後援協定への署名は、ロケット艦艇連合部隊所属の小型ロケット艦ムィティシ艦上で行なわれました。
艦長アディーリ・アジモフ3等海佐と、モスクワ州の地方自治体の公式代表団を率いる市長ヴィクトール・アザロフが署名しました」

広報サービスは話した。

バルト艦隊公式代理人ローマン・マルトフ『タス通信』へ説明したように、援助協定は、若者の育成及び海軍の伝統の普及の共同作業の促進の為である。
「2019年春の召集で、ムィティシ市からの召集者が小型ロケット艦ムィティシで勤務するようになるでしょう」
彼は付け加えた。

現在、10隻以上のバルト艦隊大型揚陸艦及び船に、ロシアの地域及び都市の名前が付けられている。
連合部隊及び兵団は、更に20以上の組織及び企業から後援を受けている。

「ムィティシ」プロジェクト22800(カラクルト)のトップ艦であり、2018年12月半ばにロシア海軍へ補充された。
このタイプの艦は約800トンの排水量を有しており、30ノット以上の速力を発揮できる。
それは特に、ミサイル複合体「カリブル」を装備している。



[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦]


プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の1番艦「ウラガーン」は、2016年7月29日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]

2017年7月29日に進水しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の1番艦ウラガーンは進水した]

その後、造船所の岸壁で艤装工事が進められ、2018年5月19日にラドガ湖で工場航行試験を開始しました。
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[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンの航行試験が始まった]
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7月初頭までにラドガ湖で計3回の工場航行試験を実施しました。

[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンは3度に渡り航行試験を行なった]

「ウラガーン」は、サンクトペテルブルクで7月29日に行なわれた『ロシア海軍の日』記念観艦式へ参加しました。
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工場航行試験は9月中旬頃までに完了し、一旦造船所へ戻りました。
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9月28日から最終試験となる国家受領試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンの国家試験が始まった]

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「ウラガーン」は内陸水路で移動を行ない、10月7日には白海への出口となるベロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンは白海沿岸のベロモルスクへ到着した]

「ウラガーン」白海で、打撃有翼ミサイル複合体「カリブル」対地攻撃型及び対艦攻撃型の試射を含む各種試験を実施しました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンは白海で洋上試験を実施した]

「ウラガーン」は内陸水路経由で11月上旬に『ペラ』造船所へ戻りました。

[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンは白海での洋上試験を終えてサンクトペテルブルクへ戻った]

11月15日にバルト艦隊基地バルチースクへ到着しました。
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その後、バルチースクをベースにしてバルト海での試験の最終段階が実施されました。
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ロシア海軍への引き渡しを前にして「ウラガーン」「ムィティシ」Мытищиと改名されました。
「ムィティシ」モスクワ近郊の小都市です。

2018年12月17日、小型ロケット艦「ムィティシ」聖アンドレイ旗(海軍旗)初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
「ムィティシ」は、バルト艦隊第36ロケット艇旅団第106小型ロケット艦大隊へ編入されました。

[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦1番艦ウラガーン改めムィティシはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]

12月23日、「ムィティシ」は就役後の最初の海上戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭小型ロケット艦ムィティシは対空戦闘訓練を行なった]

2019年1月11日には艦内でダメージコントロール訓練を実施しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭小型ロケット艦ムィティシはダメージコントロール訓練を行なった]

そして2019年2月9日、小型ロケット艦「ムィティシ」は、艦名の元となったモスクワ近郊の小都市ムィティシ市との後援協定を締結しました。
【ムィティシ市公式サイト】
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これにより、同市出身者でロシア海軍へ入隊する者は、小型ロケット艦「ムィティシ」へ優先的に配属されるようになり、更には、ムィティシ市から同名の艦への物資援助も行われます。

ロシア海軍の艦船には、ロシアの地方自治体名が付けられているケースが多いですが、艦名の元となった地方自治体は、同名の艦へ何らかの援助を行なっています。
逆の見方をすれば、援助目当てで地方自治体名を付けるという側面も有ります。
特に、ロシア海軍が極度の財政難に陥った1990年代以降には、援助目当てで地方自治体名を付ける、或いは改名するという事例が数多く見られました。
バルト艦隊では、大型揚陸艦「カリーニングラード」(1999年4月30日命名)、「ミンスク」(2000年9月16日命名)といった例が有ります。

地方自治体以外から後援を受けるケースも有り、例えばバルト艦隊では、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」ロシア皇帝家(ロマノフ家)の後援を受けています。
[ロマノフ家は警備艦ヤロスラフ・ムードルイを後援する]

なお、ロシア海軍唯一の「空母」:重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、ムルマンスク市からの後援を受けています。
[ムルマンスク市はロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフを後援する]
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