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ロシア海軍の新世代高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートの国家試験は完了した

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『タス通信』より
2019年2月11日7時11分配信
【ロシア連邦は艦載高射複合体「ポリメント-リドゥート」の国家試験を終えた】
モスクワ、2月11日/タス通信

艦載高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」の国家試験は完了した。
月曜日、新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』は、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフの談話を引用して報じた。

「高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートの国家試験は完了しました」
コロリョーフ
は話した。

以前、『タス通信』は、開発物(ポリメント-リドゥート)は2019年前半に軍備採用されると防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「ポリメント-リドゥート」は、新たな電波位置測定システム「ポリメント」と垂直発射高射ミサイルを実装する複合体「リドゥート」を組み合わせたものである。
公開情報によると、これは、距離150kmへ到達する高射ミサイル9M96MDの使用が可能である。
この複合体は、2018年7月に1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」ロシア海軍へ補充されたプロジェクト22350フリゲートが装備する。
軍事船員は、このタイプの2番艦「アドミラル・カサトノフ」を2019年末までに受領するだろう。



[ロシア海軍の新世代艦対空ミサイル「リドゥート」/「ポリメント-リドゥート」]

3K96「リドゥート」/3K96-2「ポリメント-リドゥート」は、ソヴィエト連邦解体後に開発されたロシア海軍新世代高射ミサイル複合体であり、数種類の高射ミサイルを使用できます。

・遠距離高射ミサイル48N6E2:指令、慣性、セミアクティブレーダーホーミング、射程距離120km
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・遠距離高射ミサイル9M96E2:慣性、アクティブレーダーホーミング、射程距離120-150km
・中距離高射ミサイル9M96E:慣性、アクティブレーダーホーミング、射程距離40-50km
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・近距離高射ミサイル9M100:赤外線ホーミング、射程距離10-15km
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(ただし、簡易版の「リドゥート」では、おそらく9M96E9M100しか運用できない)


簡易版の「リドゥート」は、プロジェクト20380コルベットの2番艦「ソーブラジテルヌイ」(2011年10月14日就役)以降に装備されています。
(2008年2月27日に就役した1番艦「ステレグーシチー」「リドゥート」が間に合わなかった為、代わりに高射ミサイル-砲複合体「コールチク-M」を装備)
更には、改良型のプロジェクト20385コルベットプロジェクト20386コルベットにも装備されます。

ミサイルの管制や誘導は3座標レーダー「フルケ-2」により行なわれます。
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プロジェクト20380コルベット「リドゥート」ミサイル垂直発射機(計12基)
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フルスペック版の「ポリメント-リドゥート」は、プロジェクト22350フリゲート1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」(2018年7月28日就役)に初めて装備されました。

ミサイルの管制や誘導は4面フェーズドアレイレーダー「ポリメント」により行なわれます。
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プロジェクト22350フリゲート「ポリメント-リドゥート」ミサイル垂直発射機(計32基)
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「ポリメント-リドゥート」の開発は相当難航したらしく、これが「アドミラル・ゴルシコフ」の就役を遅延させる事になりました。

2018年11月2日、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、北方艦隊における「ポリメント-リドゥート」の国家試験中、様々なタイプの目標(つまり空中目標と海上目標)へ10回以上のミサイル発射が実施された事を明らかにしました。
『タス通信』より
2018年11月2日19時5分配信
【ショイグ:高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」の国家試験中に10回以上のミサイル発射が実施された】

これは、北方艦隊へ配備されたプロジェクト22350フリゲート1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」による「ポリメント-リドゥート」のミサイル発射を指しています。
同艦は、2018年10月に「ポリメント-リドゥート」のミサイル発射を少なくとも3回実施しています。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"を発射した]
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で海上目標と空中目標を撃破した]
ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で空中目標を撃破した

これ以前~おそらくは、就役前の2018年5月初頭から7月初頭まで北方艦隊基地セヴェロモルスクに滞在していた期間~にも、「アドミラル・ゴルシコフ」「ポリメント-リドゥート」の発射試験を実施していたようです。

そして2019年2月11日、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は、「ポリメント-リドゥート」の国家試験は完了した事を明らかにしました。
コロリョーフ提督は、これ以上詳しい事は話していませんが、おそらく、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」が2019年1月末から2月初頭までバレンツ海で各種演習を実施した際、「ポリメント-リドゥート」の最終試験も行なったようです。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海の演習で艦船支隊の旗艦を務めた]

「ポリメント-リドゥート」は2019年前半にロシア海軍へ制式採用されます。
[ロシア海軍の新世代高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートは2019年前半に制式採用される]


今後、「ポリメント-リドゥート」プロジェクト22350フリゲートの他に、近代化改装される重原子力ロケット巡洋艦2隻と重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」にも装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年に完了する]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装は2020年に始まる]
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは最新高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートを装備する]
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