ロシア海軍太平洋艦隊はカムチャツカ半島へ地対艦ミサイル"バル"を配備した
- カテゴリ:ロシア海軍沿岸部隊(海軍歩兵)


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2019年2月26日4時25分配信
【新たな沿岸ミサイル複合体「バル」は太平洋艦隊へ到着した】
太平洋艦隊の戦闘車両の現代的な風貌への再装備プログラムに沿って、新たな沿岸ミサイル複合体「バル」が補充された。
沿岸ミサイル複合体の大隊一式となる10両の戦闘車両は海上輸送船でペトロパブロフスク・カムチャツキー市へ送り届けられた。
これらの車両は、以前に太平洋艦隊沿岸部隊の軍備だった前世代のミサイル複合体と入れ替わる。
車両は既に艦から陸揚げされ、軍用自動車検査官及び国家道路交通安全検査官の自動車が付き添って行進を行ない、ロシア北東軍集団の沿岸ミサイル連合部隊へ配置された。
近い内に沿岸ミサイル複合体班は、野外への進発計画の枠組みにおける新たな車両への習熟への着手が計画されている。
[参照]
沿岸ミサイル複合体「バル」は亜音速小型対艦ミサイルKh-35で武装しており、約130km離れた敵の目標へ打撃を与える事が出来る。
沿岸ミサイル複合体(地対艦ミサイル)「バル」は、亜音速艦対艦ミサイル「ウラン」/空対艦ミサイルKh-35の地上発射ヴァージョンです。
ロシア海軍の全ての方面艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊、カスピ小艦隊)へ配備されています。
2014年末、沿海地方のスモリャニノヴォに駐留する太平洋艦隊の第72沿岸ロケット旅団へ「バル」が配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は沿海地方で新型地対艦ミサイルの発射訓練を行なった]
2016年11月には、クリル諸島(千島列島)南部のクナシル島(国後島)へ「バル」が配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は南クリル(千島)に新型地対艦ミサイルを配備した]
一方、ロシア太平洋艦隊の原潜基地があるカムチャツカ半島には、2017年2月に超音速沿岸ミサイル複合体「バスチオン」が配備されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊はカムチャツカ半島へ超音速対艦ミサイル"バスチオン"を配備した]
それから2年ほど経った2019年2月末、ペトロパブロフスク・カムチャツキー市へ1個大隊分(10基)の沿岸ミサイル複合体「バル」が到着しました。
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