ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はセヴァストーポリを抜錨し、地中海へ向かった
- カテゴリ:地中海情勢(2019年)

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年2月28日10時47分配信
【フリゲート「アドミラル・エッセン」はセヴァストーポリから出航し、地中海へ進路を取った-黒海艦隊司令部】
モスクワ、2月28日、インタファクス
黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」はセヴァストーポリから出航し、黒海海峡へ進路を取った。
「海峡を通過した後、同艦の乗組員は、遠方作戦ゾーンのロシア海軍常設グループへ加わり、その一員として行動します」
木曜日に公表された黒海艦隊のプレスリリースでは、こう述べられている。
艦は、2018年11月から乗組員が遠方作戦ゾーンで任務を遂行しているフリゲート「アドミラル・マカロフ」と交代すると黒海艦隊司令部は通知した。
更に「恒久駐留地点における航海の準備過程で、フリゲート乗組員は海へ出て、海軍の水上艦の訓練コースに沿った様々な艦内演習を実施しました」
と伝えられた。
地中海ではロシア戦隊が行動している。
伝えられているように、それは、約15隻の艦船で構成される。
ロシア連邦海軍常設作戦連合部隊には、シリアのテロリストへ打撃を与えた高精度兵器・有翼ミサイル「カリブル」を搭載する艦及び潜水艦が含まれる。
フリゲート「アドミラル・エッセン」は、第2のプロジェクト11356海洋ゾーン艦である。
このシリーズ艦は4000トン程度の排水量を有し、速力は30ノット、自立行動期間は30日。
兵装は、有翼ミサイル「カリブル」、高射ミサイル複合体「シチーリ-1」、口径100mmのA-190砲、高射機関砲、反応爆雷装置、魚雷であり、更には艦上ヘリコプターKa-27(或いはKa-31)を搭載できる。
ロシア黒海艦隊のプロジェクト11356Rフリゲート2番艦「アドミラル・エッセン」(「490」、2016年6月7日就役)は、2018年8月25日にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]
9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍とロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]
11月16日には、プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」(「499」、2017年12月27日就役)と共に艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を行なった]
11月20日には対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛演習を行なった]
その後も地中海東部に滞在していましたが、12月25日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海を去った]
翌12月26日、「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はセヴァストーポリへ帰投した]
そして2019年2月28日、「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリを抜錨し、地中海東部へ向かいました。
「アドミラル・エッセン」は、2018年11月初頭から地中海東部に滞在している同型艦「アドミラル・マカロフ」と交代します。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はキプロスのリマソール港を去った]
現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」:2017年9月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「コルピノ」:2017年9月初頭から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」:2018年11月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」:2018年12月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2018年12月末から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「イマン」:2018年10月下旬から地中海東部に滞在
海洋曳船MB-31:2018年12月中旬から地中海東部に滞在
工作船PM-56:2019年1月下旬から地中海東部に滞在
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