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ロシア海軍バルト艦隊の親衛コルベット"ソーブラジテルヌイ"はウファ市と後援協定を締結した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年3月2日11時2分配信
【親衛コルベット「ソーブラジテルヌイ」乗組員とバシコルトスタン共和国ウファ市管区市庁との間の後援に関する協定がバルチースクで締結された】

式典には、バルト艦隊の代表、バシコルトスタン共和国ウファ市管区市庁のトップが率いる市庁の公式代表団、水上艦連合部隊司令部及び要員、バルト艦隊船員の親類が出席した。

本日(3月2日)には更に、現行の20以上のロシア連邦の組織及び企業と艦隊の連合部隊及び兵団との後援に関する協定が結ばれた。

後援協定署名式典終了後、コルベット「ソーブラジテルヌイ」艦長は、ゲストの為の艦内見学旅行を行ない、その後、双方は記念品を交換し、一緒に写真撮影を行なった。

後援に関する協定の署名は、徴兵される若者の間の愛国教育の水準を高め、艦隊の軍事船員の伝統の保持と発展に役立つ。



プロジェクト20380コルベットの2番艦「ソーブラジテルヌイ」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2003年5月20日に起工され、2010年3月31日に進水しました。


2011年7月11日より洋上試験を開始し、2011年10月14日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
[ロシア海軍の新型コルベット「ソーブラジテルヌイ」]
[ロシア海軍最新鋭コルベット「ソーブラジテルヌイ」]


2012年7月29日に親衛海軍旗を授与され、親衛艦となりました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2012年7月28日
【海軍記念日にコルベット「ソーブラジテルヌイ」は親衛艦となる】

元々は、第2次大戦中の1943年3月1日、黒海艦隊駆逐艦「ソーブラジテルヌイ」親衛海軍旗が授与されました。
『赤旗黒海艦隊情報リソース』より
【駆逐艦「ソーブラジテルヌイ」】

第2次大戦後、親衛駆逐艦「ソーブラジテルヌイ」が退役する際、親衛海軍旗と艦名がプロジェクト58ロケット巡洋艦へ受け継がれたのですが、この艦は就役前に「ワリャーグ」と改名された為、今度は「ワリャーグ」が親衛称号艦になってしまいました。

「ソーブラジテルヌイ」の名は、プロジェクト61警備艦へ受け継がれ、同艦の退役後はプロジェクト20380コルベットが襲名したのですが、今度は、こちらも親衛称号を復活させる事になり、2012年3月、ロシア海軍総司令官の指示により、改めて親衛称号が授与されました。

2012年9月2日、火災事故により損傷し、2013年5月中旬に修理を終えて復帰しました。
[コルベット「ソーブラジテルヌイ」で火災が発生した]
[コルベット「ソーブラジテルヌイ」は修理を終えて復帰した]

2013年6月中旬に復帰後初の洋上戦闘訓練を行ないました。
[コルベット「ソーブラジテルヌイ」はバルト海で戦闘訓練を行なう]

2013年10月18日から23日までアイルランド南西部のコーク港を非公式訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2013年10月14日13時04分
【バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌ」はアイルランドへの非公式訪問へと向かった】

2014年4月末には他の同型艦2隻と共に対艦ミサイルを発射しました。
[3隻のステレグーシチー型コルベットは対艦ミサイルを同時に発射した]

2014年6月には対空ミサイルを水上目標へ発射しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」はリドゥ―ト艦対空ミサイルを海上目標へ命中させた]

2015年1月から3月まで太平洋艦隊向けの同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」(2017年7月20日就役)乗組員の訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海での研修を終えた]

2015年4月中旬には、他の同型艦3隻と共にバルト艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のプロジェクト20380コルベットは4隻揃って演習に参加した]

2015年9月中旬にはロシア・ベラルーシ合同演習『連合の盾-2015』へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の3隻の最新コルベットは対艦ミサイルを同時に発射した]

2016年4月初頭から5月末までディーゼルエンジンのオーバーホールを行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ソーブラジテルヌイ"はエンジンのオーバーホールを行なう]

2016年10月、同型艦「ボイキー」(2013年5月16日就役)と共に北大西洋へ進出しました。
(2016年10月初頭にバルチースクを出航し、10月22日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北大西洋から戻ってきた]

2017年3月には黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」(2016年6月7日就役)と共に洋上訓練を行ないました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバルト海で砲撃訓練を行なった]


2017年4月にも「ボイキー」と共に北大西洋へ進出しました。
(2017年4月7日バルチースクを出航し、5月1日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻はバルチースクへ帰投した]
この間、2017年4月14日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。


2017年9月には戦略演習『ザーパド-2017』へ参加しました。



2017年10月14日から2018年1月14日まで「ボイキー」と共に地中海、アデン湾への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベットは地中海・アデン湾遠征を終えて帰投した]


2018年4月上旬にはバルト艦隊水上艦部隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の親衛コルベット"ソーブラジテルヌイ"はバルト海で対空戦闘演習を行なった]

2018年8月初頭には北方艦隊原子力潜水艦バルト海で演習を行ないました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

2018年10月22日から11月13日まで同型艦「ストイーキー」(2014年7月27日就役)共に北大西洋へ進出しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ストイーキー"は北大西洋遠征から戻ってきた]

2019年1月下旬には「ボイキー」と共に、バルト海へ入ったアメリカ海軍ミサイル駆逐艦DDG-107「グレーヴリー」(2010年11月20日就役)及びDDG-78「ポーター」(1999年3月20日就役)の監視任務に就きました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ボイキー"は、バルト海でアメリカ海軍のミサイル駆逐艦グレーヴリーとポーターを監視する]


そして2019年3月2日、親衛コルベット「ソーブラジテルヌイ」は、バシコルトスタン共和国ウファ市と後援協定を締結しました。
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これにより、同市出身者でロシア海軍へ入隊する者は、「ソーブラジテルヌイ」へ優先的に配属されるようになり、更には、ウファ市から「ソーブラジテルヌイ」への物資などの援助も行われます。

2019年2月9日には、バルト艦隊最新鋭小型ロケット艦「ムィティシ」(2018年12月17日就役)とムィティシ市との後援協定が締結されています。
[ムィティシ市はロシア海軍最新鋭小型ロケット艦ムィティシを後援する]

バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2014年4月からロシア皇帝家(ロマノフ家)の後援を受けています。
[ロマノフ家は警備艦ヤロスラフ・ムードルイを後援する]
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