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ロシア太平洋艦隊の戦略原潜はオホーツク海から弾道ミサイルを発射した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア連邦海軍はオホーツク海からの弾道ミサイル発射に成功した】
モスクワ、10月19日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦太平洋艦隊の原子力潜水艦は、金曜日にオホーツク海エリアからロシア北部「チジャ」射爆場へ弾道ミサイルを成功裏に発射した。
金曜日、ロシア通信社ノーボスチは、国防省・海軍の代理人より伝えられた。

「2012年10月19日、セルゲイ・ネモグシェフ1等海佐が指揮する太平洋艦隊の原子力水中ロケット艦"聖大致命者凱旋者ゲオルギィ"は、オホーツク海エリアからチジャ射爆場へ弾道ミサイルを発射しました」
代理人は話した。

彼は、時間内にミサイルの弾頭が射爆場に落着したと述べた。

ロシア連邦国防省によると、発射は水中位置から行なわれた。
その目的は、戦闘訓練プログラムによる海洋戦略核戦力の信頼性のチェックである。

「弾道ミサイル発射成功は、海洋戦略核戦力の戦闘管理システムの効率性の高水準を示しました」
ロシア軍当局の代理人は付け加えた。
彼によると、原子力水中ロケット艦からの射撃は、2012年の海軍の組織的戦闘訓練の集大成であった。

対談者は、潜水艦「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」の艦長と乗組員の行動は、熟練にして有能であると認められた事を指摘した。
(2012年10月19日14時25分配信)


『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦国防省報道サービス・情報管理部発表
2012年10月19日16時35分配信
【原子力潜水艦「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」はオホーツク海エリアから弾道ミサイル発射を実施した】

内容は上のロシア通信社ノーボスチの記事と同じです。
(というか、こちらが大元の情報源です)


現在、ロシア太平洋艦隊には、プロジェクト667BDR(デルタIII級)戦略原潜3隻が配備されており、カムチャツカ半島ヴィリュチュンスク(ルイバチー)基地に駐留しています。
当然、3隻とも稼働状態に在ります。

ヴィリュチュンスク(ルイバチー)基地
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プロジェクト667BDR(デルタIII級)戦略原潜
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ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【K-223「ポドリスク」】1979年11月27日就役
【K-433「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」】1980年12月15日就役
【K-44「リャザン」】1982年9月17日就役

667BDRは弾道ミサイル16基を搭載するので、3隻で合計48基の大陸間弾道ミサイルを搭載しています。

667BDRの弾道ミサイルはR-29R(SS-N-18)ですが、2006年以降は改良型のR-29RKU-2に換装されています。
専用の輸送艦も配備されています。
[ミサイル給兵艦「ダウガヴァ」]

「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」は、2010年10月28日にもオホーツク海からチジャ射爆場へ弾道ミサイルを発射しています。

チジャ射爆場
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『Russian strategic nuclear forces』より
【R-29RM Sineva and R-29R launched successfully】

「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」は、2009年10月6日にも同様の弾道ミサイル発射を実施しました。
[太平洋艦隊のデルタIII型戦略原潜、弾道ミサイル発射]

2011年9月21日、「聖大致命者凱旋者ゲオルギィ」は、アヴァチャ湾漁船「ドネツ」と衝突して船体外部に軽微の損傷を受けました。
この為か、2011年には弾道ミサイルのチジャ射爆場への発射は行なわれませんでした。
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