ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はセヴァストーポリへ帰投した
- カテゴリ:地中海情勢(2019年)

『タス通信』より
2019年3月5日21時41分配信
【フリゲート「アドミラル・マカロフ」は地中海での任務遂行後にセヴァストーポリへ戻った】
セヴァストーポリ、3月5日/タス通信
黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・マカロフ」は、昨年11月からの地中海での任務遂行後にセヴァストーポリへ到着した。
火曜日に同艦隊広報サービスは報道機関へ伝えた。
「遠距離航海から戻ってきた艦へ捧げられる式典は、黒海艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ中将の主催の下にセヴァストーポリで開催されました。
フリゲートの艦長グリゴリー・ブレーエフ2等海佐は、遠海ゾーンで与えられた任務は成功裏に遂行したと艦隊司令官へ報告しました」
声明では、こう述べられた。
広報サービスは、計画ローテーションに沿って、フリゲート「アドミラル・マカロフ」は地中海で他のフリゲート「アドミラル・エッセン」と交代し、月曜日に黒海海峡を通過したと付け加えた。
フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、海洋ゾーンフリゲート・プロジェクト11356の3隻目であり、ロシア海軍のステパン・オシポヴィチ・マカロフ中将に敬意を表して命名された。
フリゲートの海軍への引き渡しと海軍旗の掲揚は2017年12月27日に行なわれた。
同シリーズ艦の排水量は約4000トン、速力30ノット、自立航行期間30日。
「アドミラル・マカロフ」は、有翼ミサイル「カリブル-NK」、自衛ミサイル複合体「シチーリ-1」、口径100mmのA-190砲、高射砲、反応爆弾装置、魚雷で武装し、更には艦上ヘリコプターKa-27(或いはKa-31)を搭載できる。
プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラードの『ヤンターリ』造船所で起工され、2015年9月2日に進水し、2017年12月27日にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト11356Rフリゲート3番艦アドミラル・マカロフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
就役後もバルト海に留まって慣熟訓練を行ない、2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
観艦式が終わった後、北方艦隊及びバルト艦隊の参加艦と共にバルト海で合同演習を行ないました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]
2018年8月18日、「アドミラル・マカロフ」は黒海艦隊基地セヴァストーポリへの移動を開始しました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ向かった]
2018年8月末までに地中海東部へ到着し、同海域で9月1日から8日まで実施されたロシア海軍とロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]
その後も地中海東部に留まっていましたが、10月4日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海を去り、黒海へ向かった]
翌10月5日、黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]
セヴァストーポリ到着後、「アドミラル・マカロフ」の舷側番号は「499」に変更されました。
(就役時は「799」)
11月5日にセヴァストーポリを出航し、11月6日にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海へ入る]
11月16日、同型艦「アドミラル・エッセン」と共に艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を行なった]
11月20日には「アドミラル・エッセン」と共に対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛演習を行なった]
その後も「アドミラル・マカロフ」は地中海東部に留まっており、12月28日にキプロスのリマソール港へ入港しました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はキプロスのリマソールを訪れた]
12月29日にリマソール港を去りました。
「アドミラル・マカロフ」は、2019年の新年を洋上(地中海東部)で迎えました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で2019年の新年を迎える]
2019年1月中旬、「アドミラル・マカロフ」は、シリアのタルトゥース港で乗組員の錬成訓練を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で乗組員の慣熟訓練を始めた]
2月1日には、対空防衛訓練を実施しました。
(おそらくはタルトゥース港に停泊した状態で)
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛訓練を行なった]
シリアのタルトゥース港には、ロシア海軍の物資補給所が置かれています。
[タルトゥースのロシア海軍基地に関するロシアとシリアの協定は批准された]
その後、「アドミラル・マカロフ」はタルトゥースを出航し、2月11日に再びキプロスのリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は再びキプロスのリマソール港へ寄港した]
2月13日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はキプロスのリマソール港を去った]
「アドミラル・マカロフ」は、その後も地中海東部に滞在していましたが、3月4日にダーダネルス海峡へ入り、母港セヴァストーポリへ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海を去った]
翌3月5日にセヴァストーポリへ帰投しました。
既に、「アドミラル・マカロフ」と交代する黒海艦隊の同型艦「アドミラル・エッセン」は地中海東部に到着しています。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海へ入る]
- 関連記事
-
- ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦オルスクは『シリア・エクスプレス』に従事する
- ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦クラスノダールは地中海東部へ行く
- ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"はセヴァストーポリへ帰投した
- ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海を去った
- ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海へ入る
スポンサーサイト