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ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ジェレズニャコフはオーバーホールを完了した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年3月5日17時26分配信
【掃海艦「ジェレズニャコフ」は修理後に復帰を準備する】

『第13艦船修理工場』は、プロジェクト12660海洋掃海艦「ジェレズニャコフ」の中間修理を完了した。
『Mil.Press FlotProm』は同社より伝えられた。


作業の実行は、企業が、より優先度の高い発注を受けた事により中断された。

黒海艦隊広報サービスは、試験が何時完了するのかを明らかにしなかった。

『第13艦船修理工場』は、工場側は全ての作業を実行したと述べた。
掃海艦の低磁鋼の船体は、事実上一新された。
「実質的に、これは新しい船体です」
対談者は『Mil.Press FlotProm』へ指摘した。

艦は、必要な試験を実施した後に黒海艦隊へ復帰するとロシア海軍の情報提供者は説明した。
ロシア海軍の発注による新たな海洋掃海艦の作成作業は、中央海洋設計局『アルマーズ』により進められていると同局の総取締役アレクサンドル・シリャフテンコは語った。

[『Mil.Press FlotProm』参照]
海洋掃海艦「ジェレズニャコフ」
『中部ネヴァ川造船工場』で1985年2月28日に起工され、1986年7月17日に進水した。
艦は1988年12月30日に海軍へ受領された。

「ジェレズニャコフ」の兵装には、AK-176 76mm砲、AK-630M 30mm機関砲、携帯式高射ミサイル複合体「ストレラ-3」発射装置、更には機雷破壊水中複合体、自走探索破壊複合体、探索破壊複合体、掃海具(接触、電子電磁、音響)、導爆線が含まれる。



[掃海艦「ジェレズニャコフ」]
プロジェクト12660「ルビーン」海洋掃海艦の1番艦「ジェレズニャコフ」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)『中部ネヴァ川造船工場』で1985年2月28日に起工され、1986年7月17日に進水し、1988年12月30日にソ連海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。

就役直後の「ジェレズニャコフ」
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「ジェレズニャコフ」は、ノヴォロシースク海軍基地第185水域保護艦旅団第170掃海艦大隊に所属しています。

1996年には地中海合同演習『シーブリーズ-96』へ、2001年、2002年、2010年、2011年には黒海沿岸諸国合同演習『ブラックシーフォー』へ参加しました。

1996年10月の「ジェレズニャコフ」
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2007年10月末~11月初頭には、トルコ主導の国際作戦行動『ブラック・シー・ハーモニー』へ参加しました。
[掃海艦ジェレズニャコフは、トルコ主導の密輸取締り作戦に参加する]

2008年8月の南オセチア紛争にも出動しました。
[アブハジア沖の海上戦闘(2008年8月9~10日)とセルゲイ・メニャイロ中将]

2016年5月からセヴァストーポリ『第13艦船修理工場』でオーバーホール及び寿命延長工事が始まりましたが、記事で触れられているように何度も中断され、2019年2月にようやく完了しました。

2017年7月の「ジェレズニャコフ」
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2019年2月の「ジェレズニャコフ」
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今後、「ジェレズニャコフ」は修理後の点検の為の洋上試験を行なった後、黒海艦隊へ復帰します。


プロジェクト12660海洋掃海艦の2番艦「ウラジーミル・グマネンコ」北方艦隊へ配備されています。
[ロシア海軍北方艦隊の海洋掃海艦ウラジミール・グマネンコはバレンツ海で砲撃訓練を行なった]
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