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カムチャツカ半島へロシア海軍太平洋艦隊沿岸部隊の新たな超音速対艦ミサイル"バスチオン"が到着した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2019年3月12日8時13分配信
【太平洋艦隊は移動式沿岸ミサイル複合体「バスチオン」の新たな大隊一式を受け取った】

太平洋艦隊の戦闘車両の現代的な風貌への再装備プログラムに沿って、太平洋艦隊移動式沿岸ミサイル複合体「バスチオン」の新たな大隊一式を受け取った。

移動式沿岸ミサイル複合体「バスチオン」一式に含まれる重車両は、海上輸送船ペトロパブロフスク・カムチャツキー市へ送り届けられ、軍用自動車検査官及び国家道路交通安全検査官の特殊車両が付き添って行進を行ない、ロシア北東軍集団沿岸ミサイル連合部隊へ配置された。

以前、同じミサイル連合部隊は、沿岸ミサイル複合体「バル」の大隊一式を軍備として受け取った。

移動式沿岸ミサイル複合体「バスチオン」は、集中砲火及び電波電子対抗活動という条件下で、揚陸連合部隊、船団、艦船グループ及び航空母艦グループを構成する様々なクラス及びタイプの水上艦、更には単独艦や地上目標を撃破する為に意図されている。




沿岸ミサイル複合体「バスチオン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)の地上発射ヴァージョンです。
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は近代化される]

これまでに黒海艦隊北方艦隊バルト艦隊、そして太平洋艦隊へ配備されています。

黒海艦隊「バスチオン」部隊はシリアにも派遣されています。
[シリアへ派遣されたロシア海軍黒海艦隊の地対艦ミサイル"バスチオン"の代わりとなる同型のミサイルがクリミア半島へ到着した]

2016年11月15日には、シリア領内テロリスト施設を攻撃しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]


太平洋艦隊への「バスチオン」配備は2016年から始まり、同年3月初頭、沿海地方スモリャニノヴォに駐留する第72沿岸ロケット旅団へ配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"が配備された]
[ロシア海軍太平洋艦隊沿岸部隊は超音速地対艦ミサイル"バスチオン"を初めて発射した]

2016年11月下旬には、クリル諸島南部のイトゥルプ島(択捉島)「バスチオン」が配備されました。
配備された部隊は、第520独立沿岸ロケット-砲旅団所属の第574独立沿岸ロケット砲大隊です。
[ロシア海軍太平洋艦隊は南クリル(千島)に新型地対艦ミサイルを配備した]

2017年2月、ロシア太平洋艦隊原潜基地と、更には第520独立沿岸ロケット-砲旅団司令部が在るカムチャツカ半島にも「バスチオン」の配備が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はカムチャツカ半島へ超音速対艦ミサイル"バスチオン"を配備した]

そして2019年3月、新たな「バスチオン」カムチャツカ半島へ到着しました。


記事中で触れられていますが、2019年2月末にはカムチャツカ半島沿岸ミサイル複合体「バル」が到着しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊はカムチャツカ半島へ地対艦ミサイル"バル"を配備した]


現在の太平洋艦隊地対艦ミサイルの配備状況は以下の通りです。
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[第72沿岸ロケット旅団]
スモリャニノヴォ:「バスチオン」、「バル」

[第520独立沿岸ロケット-砲旅団]
ペトロパブロフスク・カムチャツキー:「バスチオン」、「バル」
イトゥルプ島:「バスチオン」
クナシル島:「バル」
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