ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)は48基の巡航ミサイルを搭載する

『タス通信』より
2019年3月17日15時5分配信
【情報筋:ロシアは約50基の有翼ミサイルを搭載可能なフリゲートを開発している】
モスクワ、3月17日/タス通信
『北方計画設計局』は、艦内に48基の有翼ミサイル「カリブル」を搭載する近代化されたプロジェクト22350Mフリゲートの設計文書の仕上げに取り掛かった。
日曜日、『タス通信』は防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。
「『北方計画設計局』はプロジェクト22350Mフリゲートの草案設計を完了し、今、発注者からの戦術-技術的課題に沿って、この艦の設計文書の作業の仕上げを進めております」
彼は、更新されるプロジェクトのフリゲートの排水量は「7000トンにまで増加し、艦内への有翼ミサイル"カリブル"の最大装弾数は48基になります」と説明した。
情報提供者は付け加えた。
「艦の弾薬には、更に、極超音速ミサイル"ツィルコン"も含まれます」
対談者は話した。
対談者は、新たなフリゲートは、全種類の艦の攻撃手段~砲、高射ミサイル、高射砲、対艦、対潜、対沿岸、電波電子~の射撃を管理する単一汎用自動システムを得ると述べた。
「これは、戦闘能力を大幅に向上させます」
対談者は強調した。
『統合造船業営団』は、情報提供者から提示された情報について『タス通信』へのコメントを差し控えた。
現在、ロシア海軍の戦闘編制には、基礎プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」が加わっている。
22350フリゲートの最初の生産艦「アドミラル・カサトノフ」は航行試験を行なっている。
これらの艦の排水量は、計画中のプロジェクト22350Mよりも遥かに少ない4500トンであり、各フリゲートは、16基の有翼ミサイル「カリブル」を搭載できる。
ロシア海軍の新世代水上戦闘艦であるプロジェクト22350フリゲートは、現在までに4隻が起工されており、1番艦は2018年7月28日に就役しました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
[プロジェクト22350フリゲート]
サンクトペテルブルクの『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で建造。
「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
Адмирал флота Советского Союза Горшков(工場番号921)
2006年2月1日起工/2010年10月28日進水/2018年7月28日就役
北方艦隊へ配備
「アドミラル・フロータ・カサトノフ」Адмирал флота Касатонов(工場番号922)
2009年11月26日起工/2014年12月12日進水/2019年末就役予定
北方艦隊へ配備予定
「アドミラル・ゴロフコ」Адмирал Головко(工場番号923)
2012年2月1日起工/2021年末就役予定
「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・イサコフ」
Адмирал флота Советского Союза Исаков(工場番号924)
2013年11月14日起工/2022年末就役予定
今後、プロジェクト22350は更に2隻が追加建造される可能性も有ります。
[ロシア海軍は更に2隻のプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲートを追加発注するかもしれない]
その後は、拡大発展型であるプロジェクト22350Mの建造へ移行する事になります。
[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)の拡大発展型となるロシア海軍の次世代フリゲートの開発は進められている]
2018年12月25日、『北方計画設計局』は、プロジェクト22350Mフリゲートの草案設計作業の契約へ署名し、艦の大まかな概要を決める草案設計作業が始まりました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22350Mフリゲート(改アドミラル・ゴルシコフ型)の草案設計の契約が締結された]
草案設計作業は2019年4月中旬までに完了し、現在は、実際に建造される艦の細部の具体的な構成を決める本格的な設計作業が始まっています。
プロジェクト22350Mの排水量は、以前には6500トン~約8000トンになると言われていましたが、現在では7000トン程度に落ち着いているようです。
[ロシア海軍の将来フリゲート・プロジェクト22350M(超ゴルシコフ型)の排水量は6500トンになる]
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)の排水量は約8000トンになる]
その他の未だ具体的な要目は未だ決まっていないようですが、有翼ミサイルの搭載数は48基と、ベースとなった22350の3倍になるとの事です。
つまり、汎用ミサイル垂直発射装置3S-14UKSK(8基)を4セット装備するという事になります。
[汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSK ]
3S-14UKSKは、有翼ミサイル「カリブル」以外にも、超音速対艦ミサイル「オーニクス」、更には今後配備される極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を発射できます。
[打撃巡航ミサイル「カリブル」]
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は近代化される]
[極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」]
その他の兵装は未だ明らかにされていませんが、おそらくは、プロジェクト22350と同じものか、その改良型になるでしょう。
高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」
[ロシア海軍の新世代高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートの国家試験は完了した]
130mm単装砲A-192M「プーマ」
[A-192-5P-10 130mm砲]
高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」
[ロシア海軍は最初の新型高射複合体パーンツィリ-MEを受領する]
対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」
[ロシア海軍の為の対潜/対魚雷複合体パケート]
視覚-光学妨害ステーション「フィリン」
[ロシア海軍最新鋭のプロジェクト22350フリゲートは視覚-光学妨害ステーションを装備する]
プロジェクト22350Mの建造は2020年代に開始されます。
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)の建造開始は2020年以降になる]
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)の1番艦は2026年に就役する]
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