fc2ブログ

ロシア海軍の第4世代戦略原子力潜水艦ボレイ級シリーズは10隻に増加する


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年3月19日9時50分配信
【海軍は「ボレイ」グループの増加を計画していると情報筋は伝えた】
モスクワ、3月19日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍総司令部は、原子力戦略ロケット艦「ボレイ」級グループを8隻から10隻に増加する可能性について検討している。
『ロシア通信社ノーボスチ』は火曜日に情報筋より伝えられた。

現在、国家軍備プログラムに従い、ロシア連邦海軍の為に、このクラスの8隻の潜水艦の建造が計画されている。
この内、3隻が完成し、海軍へ加入している:「ユーリー・ドルゴルーキー」、「アレクサンドル・ネフスキー」、「ウラジーミル・モノマーフ」
「クニャージ・ウラジーミル」は2019年に海軍へ引き渡されなければならない。

「更に2隻の原子力戦略潜水艦ボレイ級を追加発注する選択肢が検討されており、グループの総数は10隻に増加します」
対談者は話した。

彼によると、肯定的な決定の場合、これらの潜水艦は、2027年以後の新たな国家軍備プログラムにより導入される。

第4世代原子力水中巡洋艦プロジェクト「ボレイ」及び「ボレイ-A」シリーズは、今後数十年の海洋戦略核戦力の基礎となる。

巡洋艦の全長は170メートル、幅-13.5メートル、水中排水量-24000トン。
原子力潜水艦は16基の海洋配置大陸間弾道ミサイルR-30「ブラヴァー-30」を搭載できる。



[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[プロジェクト955ボレイ戦略用途原子力水中巡洋艦 ]

プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中ロケット巡洋艦シリーズは、計8隻が起工され、このうち3隻が就役済みです。

1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]
就役後の動向が公表される事は滅多に在りませんが、2018年5月22日には弾道ミサイル「ブラヴァー」4基の一斉発射を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーは弾道ミサイル"ブラヴァー"4基を一斉に発射した]

2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2015年9月30日に太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しています。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]
就役後の動向が公表される事は滅多に在りませんが、2018年4月中旬には同型艦「ウラジーミル・モノマーフ」と対戦方式の戦闘訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった]

3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]
2016年9月26日に太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]
就役後の動向が公表される事は滅多に在りませんが、2018年4月下旬には対潜部隊への魚雷攻撃訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは対潜部隊への魚雷攻撃演習を行なった]


4番艦からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、その1番艦K-549「クニャージ・ウラジーミル」は、2012年7月30日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミル起工]
2017年11月17日に進水しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜クニャージ・ウラジーミル進水(2017年11月17日)]
就役は2019年末に予定されており、北方艦隊へ配備されます。
[ボレイ-A級戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは2019年にロシア海軍へ引き渡される]
[2019年末までにロシア海軍へ就役するボレイ-A級戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは洋上試験と乗組員の慣熟訓練を同時並行で行なう]
[2019年にロシア海軍へ4隻の潜水艦と7隻の水上戦闘艦が就役する]

5番艦(「ボレイ-A」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]
[ロシア海軍の為の新世代戦略原潜ボレイ級5番艦クニャージ・オレグの船体(耐圧殻)の水密試験は完了した]
就役は2020年頃に予定されており、北方艦隊へ配備されます。

6番艦(「ボレイ-A」級としては3隻目)「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2014年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜は起工された]
就役は2020年頃に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。

7番艦(「ボレイ-A」級としては4隻目)「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)は2015年12月18日に起工されました。
[太平洋艦隊の為のロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級7番艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は起工された]
就役は2021年頃に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。

8番艦(「ボレイ-A」級としては5隻目)「クニャージ・ポジャールスキー」は2016年12月23日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第4世代戦略原潜ボレイ級最終艦クニャージ・ポジャールスキーは起工された]
就役は2022年頃に予定されており、北方艦隊へ配備されます。


当初は「クニャージ・ポジャールスキー」を以ってプロジェクト955A「ボレイ-A」の建造は終了し、その後は、更なる改良型であるプロジェクト955B「ボレイ-B」が少なくとも4隻建造される計画でした。
[新型戦略原潜ボレイ-Bの1番艦は2026年にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、「ボレイ-B」は、費用対効果の面で満足の行くものとはなりませんでした。
[ロシア海軍の新型戦略原子力水中巡洋艦ボレイ-Bの設計作業は進められている]

そして結局、「ボレイ-B」の建造は取り止めとなり、その代わりに「ボレイ-A」を追加建造する事になるようです。
まず初めに、2隻が追加されます。
[ロシア海軍の為にボレイ-A戦略用途原子力水中巡洋艦2隻が追加建造される]
関連記事
スポンサーサイト