2020年以降、毎年2~3隻の原子力潜水艦がロシア海軍へ引き渡される
- カテゴリ:ロシアの造船業

『タス通信』より
2019年3月20日19時16分配信
【『統合造船業営団』は2020年から毎年2~3隻の原子力潜水艦を引き渡す】
クビンカ/モスクワ州、3月20日/タス通信
『統合造船業営団』は2020年から、ソヴィエト時代の造船ペースを上回る毎年2~3隻の原子力潜水艦のロシア海軍への引き渡しを始める。
水曜日、営団総裁アレクセイ・ラフマノフは『愛国者』公園での『統合造船業営団』科学-業務代表者会議において述べた。
「『北方機械製造事業』へ来る総発注は、既にソヴィエト時代すら超えております。
来年(2020年)からは、毎年2~3隻の潜水艦を御引き渡し致します」
ラフマノフは話し、これは原子力潜水艦についての事であると説明した。
以前、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは、今年(2019年)、ロシア海軍へ2隻の原子力潜水艦と1隻のディーゼル潜水艦が補充されると述べた。
現在、セヴェロドヴィンスクの造船所『北方機械製造事業』(セヴマシュ)は、ロシア海軍向けの複数のタイプの原子力潜水艦を建造しています。
プロジェクト955A「ボレイ-A」戦略用途原子力水中巡洋艦:「クニャージ・ウラジーミル」(2012年7月30日起工/2017年11月17日進水)、「クニャージ・オレグ」(2014年7月27日起工)、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(2014年12月26日起工)、「インペラートル・アレクサンドルIII」(2015年12月18日起工)、「クニャージ・ポジャールスキー」(2016年12月23日起工)
[プロジェクト955Aボレイ-A戦略用途原子力水中巡洋艦]
プロジェクト885M「ヤーセン-M」原子力水中巡洋艦:「カザン」(2009年7月24日起工/2017年3月31日進水)、「ノヴォシビルスク」(2013年7月26日起工)、「クラスノヤルスク」(2014年7月27日起工)、「アルハンゲリスク」(2015年3月19日起工)、「ペルミ」(2016年7月29日起工)、「ウリヤノフスク」(2017年7月28日起工)
[プロジェクト885ヤーセン原子力水中巡洋艦]
プロジェクト09852原子力調査潜水艦「ベルゴロド」(2012年12月20日再起工)
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを搭載する]
プロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」(2014年7月27日起工)
[ロシア海軍のプロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦ハバロフスクの船体の水圧試験が始まった]
この内、2019年には、「クニャージ・ウラジーミル」と「カザン」がロシア海軍へ引き渡されます。
[第4のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]
そして2020年以降のロシア海軍への原子力潜水艦の引き渡しスケジュールは、おそらく、以下のようになるでしょう。
2020年:「クニャージ・オレグ」(955A)、「ノヴォシビルスク」(885M)、ベルゴロド(09852)
2021年:「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(955A)、「クラスノヤルスク」(885M)
2022年:「インペラートル・アレクサンドルIII」(955A)、「アルハンゲリスク」(885M)、「ハバロフスク」(09851)
2023年:「クニャージ・ポジャールスキー」(955A)、「ペルミ」(885M)、「ウリヤノフスク」(885M)
その後は、プロジェクト955A「ボレイ-A」戦略用途原子力水中巡洋艦が追加発注され、そして第5世代多目的原子力潜水艦「ハスキー」の建造が始まります。
[ロシア海軍の第4世代戦略原子力潜水艦ボレイ級シリーズは10隻に増加する]
[ロシア第5世代多目的原子力潜水艦プロジェクト「ハスキー」]
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