ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭小型ロケット艦ムィティシは対空射撃訓練を行なった

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年3月22日15時59分配信
【バルト艦隊の小型ロケット艦「ムィティシ」乗組員は海上射爆場で仮想敵の航空ミサイル打撃の撃退へ取り組んだ】
戦闘訓練計画に沿って、バルト艦隊の小型ロケット艦「ムィティシ」乗組員は、海上射爆場で仮想敵の航空ミサイル打撃の撃退へ取り組んだ。
艦隊の偵察手段は、海上に居るバルト艦隊の艦を破壊する目的の仮想敵航空機の発進を確認した。
飛行する仮想敵航空機を模したのは、バルト艦隊海上航空隊の戦闘機Su-30SMである。
艦は、電波電子戦闘手段を活性化させた。
模擬空中目標は防衛線へ進入し、小型ロケット艦の乗組員は対空防衛手段が関わる砲撃を行ない、艦載複合体AK-630からの実地射撃を実施した。
射撃実施に先立ち、全ての戦闘部署及び砲射撃指揮兵装は射撃準備を行なった。
[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦]
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の1番艦「ウラガーン」は、2016年7月29日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]
2017年7月29日に進水しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の1番艦ウラガーンは進水した]
その後、造船所の岸壁で艤装工事が進められ、2018年5月19日にラドガ湖で工場航行試験を開始しました。

[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンの航行試験が始まった]

7月初頭までにラドガ湖で計3回の工場航行試験を実施しました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンは3度に渡り航行試験を行なった]
「ウラガーン」は、サンクトペテルブルクで7月29日に行なわれた『ロシア海軍の日』記念観艦式へ参加しました。

工場航行試験は9月中旬頃までに完了し、一旦造船所へ戻りました。

9月28日から最終試験となる国家受領試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンの国家試験が始まった]

「ウラガーン」は内陸水路で移動を行ない、10月7日には白海への出口となるベロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンは白海沿岸のベロモルスクへ到着した]
「ウラガーン」は白海で、打撃有翼ミサイル複合体「カリブル」の対地攻撃型及び対艦攻撃型の試射を含む各種試験を実施しました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンは白海で洋上試験を実施した]
「ウラガーン」は内陸水路経由で11月上旬に『ペラ』造船所へ戻りました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンは白海での洋上試験を終えてサンクトペテルブルクへ戻った]
11月15日にバルト艦隊基地バルチースクへ到着しました。

その後、バルチースクをベースにしてバルト海での試験の最終段階が実施されました。

ロシア海軍への引き渡しを前にして「ウラガーン」は「ムィティシ」Мытищиと改名されました。
「ムィティシ」はモスクワ近郊の小都市です。
2018年12月17日、小型ロケット艦「ムィティシ」で聖アンドレイ旗(海軍旗)初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
「ムィティシ」は、バルト艦隊の第36ロケット艇旅団の第106小型ロケット艦大隊へ編入されました。
[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦1番艦ウラガーン改めムィティシはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]
12月23日、「ムィティシ」は就役後の最初の海上戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭小型ロケット艦ムィティシは対空戦闘訓練を行なった]
2019年1月11日には艦内でダメージコントロール訓練を実施しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭小型ロケット艦ムィティシはダメージコントロール訓練を行なった]
2019年2月9日、小型ロケット艦「ムィティシ」は、艦名の元となったモスクワ近郊の小都市ムィティシ市との後援協定を締結しました。
[ムィティシ市はロシア海軍最新鋭小型ロケット艦ムィティシを後援する]
そして3月22日、「ムィティシ」は、AK-630 30mm機関砲を使用する対空戦闘訓練を行ないました。
仮想敵航空機の役は、最近にバルト艦隊航空隊へ配備された多用途複座戦闘機Su-30SMが務めました。
[ロシア海軍バルト艦隊へ2機の多用途複座戦闘機Su-30SMが到着した]
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