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ロシア海軍の為の更なる2隻のプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲートが2019年に起工される

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年3月25日18時2分配信
【情報筋:『北方造船所』は2019年に2隻のプロジェクト22350フリゲートを起工する】

サンクトペテルブルク造船工場『北方造船所』は、2019年に2隻のプロジェクト22350「アドミラル・ゴルシコフ」型フリゲートを起工し、然るべき契約の準備作業が行なわれている。
『Mil.Press FlotProm』は、2名の業界の情報提供者より知らされた。


2027年までの国家軍備プログラムの末までに、合計で5隻の「アドミラル・ゴルシコフ」型フリゲートが起工されると『統合造船業営団』の高位の対談者は『Mil.Press FlotProm』へ話した。

2隻の新たな艦を建造する契約は年末までの署名が計画されており、今夏の国際海軍サロンあるいはフォーラム『アルミヤ』の最中に確定されるとサンクトペテルブルク造船所の情報提供者は伝えた。
1月、『Mil.Press FlotProm』は、フリゲートの第2シリーズは、16基から24基に増加された有翼ミサイル「カリブル」を受け取る事が望まれていると報じた。
『北方造船所』広報サービスはコメントを差し控えた。

フリゲート及び他の基礎クラスの戦闘艦は大量のシリーズ建造が必要であり、少量の建造では業界の得にならず、海軍の為にも有害である。
クルイロフセンターの軍事造船分野のシステム統合部長ウラジーミル・ペペリャエフ予備役中将は『Mil.Press FlotProm』との対談で話した。
彼によると、加えて、大量のフリゲートシリーズは、駆逐艦より前の大洋ゾーン艦の設計へ移る為に必要である。
「近代化されるプロジェクト22350Mフリゲートを大きくしたようなれっきとした駆逐艦が海軍には必要です」
彼は締めくくった。

プロジェクト22350フリゲートの最初のシリーズの建造で、海軍は8隻の発注を計画していたが、その後、この艦は6隻のみとなった。
しかし、資金不足によりシリーズは4隻に減らされた。

2018年12月末、『北方計画設計局』プロジェクト22350Mフリゲートの草案設計を開始した。
情報提供者によると、設計には2年~2年半、『北方造船所』あるいは『ヤンターリ』での1隻の艦の建造には4~5年掛かる。

[『Mil.Press FlotProm』参照]
ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督によると、海軍は少なくとも18隻のプロジェクト22350フリゲートと36隻のプロジェクト20380(20385/20386)コルベットを必要とする。

2018年7月、海軍の戦闘編制へ基礎プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」が加わった。
プロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦「アドミラル・カサトノフ」は次の段階の航行試験を準備しており、その海軍への引き渡しは今秋に計画されている。
全てのシリーズの完了は2022年に見込まれている。



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ロシア海軍の為の1等多目的フリゲート・プロジェクト22350は、現在までにサンクトペテルブルク『北方造船所』で4隻が起工され、1番艦は2018年7月28日に就役しました。

1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソヴィエト連邦海軍元帥ゴルシコフ)(艦番号454)は2006年2月1日に起工、2010年10月28日に進水し、2018年7月28日にロシア海軍へ引き渡されました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
その後、2019年2月末からは遠距離航海を行なっています。
[フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"遠距離航海(2019年2月-)]

2番艦「アドミラル・フロータ・カサトノフ」(海軍元帥カサトノフ)(艦番号431)は2009年11月26日に起工、2014年12月12日に進水しました。
2018年12月下旬から洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2回目の洋上試験の準備を始めた]
ロシア海軍への引き渡しは2019年12月に予定されています。
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]

3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は2012年2月1日に起工されました。

4番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」(ソヴィエト連邦海軍元帥イサコフ)は2013年11月14日に起工されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・イサコフ」(と偵察艦「イワン・フルス」)を起工した]

3番艦と4番艦は、ガスタービンエンジンの供給が大幅に遅延した為、建造も遅延しています。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート3番艦と4番艦のガスタービンエンジンはロシア国内で製造されている]

3番艦は2021年末、4番艦は2022年末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[プロジェクト22350フリゲート3番艦と4番艦は2021年末と2022年末にロシア海軍へ引き渡される]


建造が4番艦でストップしているプロジェクト22350ですが、以前から、更に少なくとも2隻の追加建造が検討されています。
[ロシア海軍は更に2隻のプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲートを追加発注するかもしれない]

今回の記事に登場する複数の情報提供者の話では、今年(2019年)中に、5番艦と6番艦が起工される事になるようです。
これに先立つ建造契約は、今年夏に締結されるようです。

今回の記事中でも触れられていますが、今後建造されるプロジェクト22350は、有翼ミサイルの搭載数の増加も検討されているようです。
(現行の16基から24基)
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年1月8日21時0分配信
【新たな「アドミラル・ゴルシコフ」型フリゲートは「カリブル」の追加が望まれている】

2019年2月下旬、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、連邦教書演説中、近い内に5隻の遠海ゾーン水上艦が起工されると述べました。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"の開発は滞りなく進んでいる]
この内の2隻が、追加建造分のプロジェクト22350フリゲートでしょう。


その後は、拡大発展型のプロジェクト22350Mフリゲートの建造へ移行する事になるようです。
[プロジェクト22350Mフリゲート(超ゴルシコフ型)]
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