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ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドは地中海を去り、黒海へ入った


『インタファクス』より
2019年3月27日15時43分配信
【ミサイル「カリブル」を有する潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」は黒海へ入った】
モスクワ、3月27日、インタファクス-ロシア

有翼ミサイル「カリブル」を装備するロシア連邦海軍の最新ディーゼルエレクトリック潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、水曜日にボスポラス海峡を通過して黒海エリアへ入った。
イスタンブールのニュースポータルサイトは、海峡を通過する写真を公表して伝えた。

現地サイトは、ロシア黒海艦隊に所属する潜水艦は、初めてセヴァストーポリ基地へ向かう事を指摘した。
バルト海ロシア連邦海軍へ加入した後、同艦は2017年9月に地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊の艦と共に任務を遂行した。

ロシア連邦国防省が発表したように、潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」は、地中海で当直へ就いている間に、イスラム国(ロシア連邦では非合法のテロリスト組織)の目標へ4回のミサイル打撃を与えた~2017年9月14日、9月22日、10月4日、11月3日。
この間に、少なくとも29基の有翼ミサイル「カリブル-PL」が発射された。

『アドミラルティ造船所』で建造され、ロシア海軍へ就役した後、両方の潜水艦は2017年にバルト海から地中海への移動を行なった。

伝えられているように、3月14日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」と同型の黒海艦隊潜水艦「クラスノダール」は、ボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入った。



[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]

プロジェクト06363通常動力潜水艦の5番艦B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、2014年10月30日に起工され、2016年3月18日に進水し、2016年10月26日に就役しました。

[黒海艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦5番艦ヴェリキー・ノヴゴロドはロシア海軍へ就役した]

「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、2016年11月24日に就役した同型艦「コルピノ」と共に就役後もバルト海で慣熟訓練を行ない、2017年7月30日の「ロシア海軍の日」にはクロンシュタットの観艦式へ参加しました。
[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]

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プロジェクト06363潜水艦は、既に4隻が黒海艦隊基地(セヴァストーポリ)へ回航されており、4隻目の「クラスノダール」は2017年8月9日に到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦クラスノダールはセヴァストーポリへ到着した]

2017年8月中旬、「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」黒海艦隊基地へ向けて出航し、8月16日には北海へ入りました。
[ロシア海軍の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは黒海艦隊基地へ向かった]

8月28日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは地中海へ入った]

9月1日には地中海東部に展開する他のロシア海軍艦船と共に各種の演習を行ないました
[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは地中海で演習を行なう]

9月14日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」は、シリアデリゾールISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ初めて計7基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

9月22日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」シリアイドリブ『アル=ヌスラ戦線』の施設へ計3基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドはシリアのイドリブの『アル=ヌスラ戦線』へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

10月5日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」は、シリア政府軍の攻勢を支援する為、再びデリゾールのISIL施設へ計10基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリア政府軍の攻勢を支援する為、デリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

10月31日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、シリアデリゾールへ計3基の「カリブル」を発射しました。

『タス通信』より
2017年10月31日17時53分配信
【潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」はデリゾールの『イスラム国』戦闘員へ「カリブル」で打撃を与えた】

11月3日、「コルピノ」は、シリアアブ・カマルへ計6基の「カリブル」を発射しました。
(同時にロシア航空宇宙軍爆撃機Tu-22M3が空爆)

『タス通信』より
2017年11月3日17時17分配信
【ロシア軍のTu-22M3と潜水艦「コルピノ」はシリアの『イスラム国』戦闘員へ打撃を与えた】

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「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」は、合計29基の「カリブル」を発射していますが、無論、2隻合わせても、これだけの「カリブル」を一度に搭載する事は出来ないので、1回発射する度にシリアタルトゥースへ寄港してミサイルを補充していたようです。

結局、「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」は、その後も地中海東部に滞在し続ける事になり、2018年3月~4月には、予備の乗組員チームと交代しました。


2019年3月14日、黒海艦隊潜水艦「クラスノダール」ボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦クラスノダールは地中海東部へ行く]

そして3月27日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」ダーダネルス海峡及びボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。

「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、「クラスノダール」と交代してセヴァストーポリへ向かうようです。
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