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ロシア海軍の高射砲複合体パラシは高射ミサイル"ソスナ-R"を追加装備する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年3月29日9時22分配信
【艦載砲複合体「パラシ」はミサイル「ソスナ-R」を装備する】
モスクワ、3月29日-ロシア通信社ノーボスチ

艦上配置高射砲複合体「パラシ」は、レーザー誘導システムを有する高精度ミサイル「ソスナ-R」を追加装備する。
『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、このシステムの開発企業である『ヌデリマーン記念トチマシュ設計局』管理取締役ワレーリー・マケーエフは述べた。

「我々が最近に開発した同様のタイプのシステムは、2017年にロシア海軍へ軍備採用された高射砲複合体パラシです。
今日において、我が海軍には、この複合体が10基以上存在します。
将来的に、これは、高射ミサイル"ソスナ-R"を装備します」

彼は話した。

マケーエフは、「パラシ」は既に、輸出用の発注者の為に、レーザー誘導システムを有するこのミサイルが追加装備されている事を指摘した。

複合体3M89「パラシ」は、高精度兵器(対艦ミサイル)からの艦及び恒常施設の防衛の為、空中目標(航空機、ヘリコプター)、更には小型の海上及び地上目標への射撃の為に意図されている。

今日において、この高射砲複合体は、プロジェクト22350フリゲート、「ゲパルト3.9」型コルベット、更にはロケット艇R-60の兵装となっている。



[ロシア海軍の新型高射機関砲「パラシ」]

ロシア海軍の為の新型高射砲複合体3M39「パラシ」は、1994年から開発がスタートし、2005年秋から黒海艦隊ロケット艇R-60で洋上試験が始まりました。
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「パラシ」は、ロシア海軍プロジェクト12411ロケット艇R-60、プロジェクト11661Kロケット艦「ダゲスタン」プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」「アドミラル・カサトノフ」、そしてベトナム海軍「ゲパルト3.9」型フリゲート(プロジェクト11661Kの輸出ヴァージョン)に搭載されています。

ロケット艇R-60
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ロケット艦「ダゲスタン」
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フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」
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「パラシ」は、当初は30mm高射機関砲近接高射ミサイルを組み合わせた複合体になる筈だったのですが、予算の都合などにより30mm機関砲だけになってしまいました。
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ただし、ベトナムへ輸出されたフリゲートが搭載する「パラシ」は、近接高射ミサイルも装備された「フルスペック版」となりました。
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そこで、ロシア海軍の艦に搭載されている「パラシ」も、同様に近接高射ミサイル「ソスナ-R」を追加装備する事になりました。
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