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ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドはセヴァストーポリへ到着した



『タス通信』より
2019年3月29日21時44分配信
【潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」は初めてセヴァストーポリへ到着した】
セヴァストーポリ、3月29日/タス通信

プロジェクト636.3潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、黒海艦隊へ加入後、初めてセヴァストーポリへ到着した。
これまでに乗組員は地中海で任務を遂行していた。
金曜日、同艦隊広報サービスは報道機関へ伝えた。

「本日、セヴァストーポリで、移動を行なった後に地中海で任務を遂行した大型ディーゼルエレクトリック潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドの歓迎式典が開催されました。
以前、艦は黒海海峡ダーダネルス及びボスポラスを無事に通過しました。
これは、潜水艦が黒海艦隊へ加入した後の初めてのセヴァストーポリ英雄市への到着となります」

声明では、こう述べられた。

潜水艦の出迎えには、潜水艦連合部隊の司令部及び退役将兵、セヴァストーポリ市庁の代表、乗組員の家族が参加した。
式典は、黒海艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ中将の主催下で開催された。

「潜水艦の艦長セルゲイ・リャヴィシェンコ2等海佐は、与えられた任務は成功裏に遂行したと艦隊司令官へ報告しました。
遠海ゾーンに居た時、潜水艦乗員は地中海の海軍常設連合部隊の一員として任務を遂行し、シリア・アラブ共和国領内のテロリストの施設へ海洋配置有翼ミサイル複合体カリブル-PLによる戦闘射撃を実施しました」

広報サービスは付け加えた。

潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、黒海艦隊の為に『アドミラルティ造船所』で建造されたプロジェクト636.3潜水艦シリーズ6隻の6番目である。
それは、水上艦及び潜水艦との戦闘、機雷網の設置、偵察実施の為に意図されている。
「ヴェリキー・ノヴゴロド」が属する潜水艦シリーズの特徴は、更新された慣性航法複合体、最新世代の戦闘情報管理システム及び現代的なミサイル-魚雷兵装である。



[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]

プロジェクト06363通常動力潜水艦の5番艦B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、2014年10月30日に起工され、2016年3月18日に進水し、2016年10月26日に就役しました。

[黒海艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦5番艦ヴェリキー・ノヴゴロドはロシア海軍へ就役した]

「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、2016年11月24日に就役した同型艦「コルピノ」と共に就役後もバルト海で慣熟訓練を行ない、2017年7月30日の「ロシア海軍の日」にはクロンシュタットの観艦式へ参加しました。
[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]

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プロジェクト06363潜水艦は、既に4隻が黒海艦隊基地(セヴァストーポリ)へ回航されており、4隻目の「クラスノダール」は2017年8月9日に到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦クラスノダールはセヴァストーポリへ到着した]

2017年8月中旬、「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」黒海艦隊基地へ向けて出航し、8月16日には北海へ入りました。
[ロシア海軍の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは黒海艦隊基地へ向かった]

8月28日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは地中海へ入った]

9月1日には地中海東部に展開する他のロシア海軍艦船と共に各種の演習を行ないました
[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは地中海で演習を行なう]

9月14日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」は、シリアデリゾールISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ初めて計7基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

9月22日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」シリアイドリブ『アル=ヌスラ戦線』の施設へ計3基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドはシリアのイドリブの『アル=ヌスラ戦線』へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

10月5日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」は、シリア政府軍の攻勢を支援する為、再びデリゾールのISIL施設へ計10基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリア政府軍の攻勢を支援する為、デリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

10月31日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、シリアデリゾールへ計3基の「カリブル」を発射しました。

『タス通信』より
2017年10月31日17時53分配信
【潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」はデリゾールの『イスラム国』戦闘員へ「カリブル」で打撃を与えた】

11月3日、「コルピノ」は、シリアアブ・カマルへ計6基の「カリブル」を発射しました。
(同時にロシア航空宇宙軍爆撃機Tu-22M3が空爆)

『タス通信』より
2017年11月3日17時17分配信
【ロシア軍のTu-22M3と潜水艦「コルピノ」はシリアの『イスラム国』戦闘員へ打撃を与えた】

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「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」は、合計29基の「カリブル」を発射していますが、無論、2隻合わせても、これだけの「カリブル」を一度に搭載する事は出来ないので、1回発射する度にシリアタルトゥースへ寄港してミサイルを補充していたようです。

結局、「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、「コルピノ」と共に、その後も地中海東部に滞在し続ける事になり、2018年3月~4月には、予備の乗組員チームと交代しました。

2019年3月27日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」ダーダネルス海峡及びボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドは地中海を去り、黒海へ入った]

そして2019年3月29日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、就役後初めてセヴァストーポリへ到着しました。
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