ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年4月1日3時39分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はウラジオストクから遠距離航海へ出発した】
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」及び「アドミラル・トリブツ」、中型海洋給油船「イルクト」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、ウラジオストクから遠距離航海へ出発した。
航海期間に艦船は幾つかのアジア-太平洋地域諸国の港を訪れ、ロシア-中国双務海軍演習『海洋協同-2019』へ参加する。
航海指揮官に任命されたのは、太平洋艦隊水上艦連合部隊副司令官セルゲイ・アランチェフ1等海佐である。
ロシア太平洋艦隊の大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572、1989年5月1日就役)と「アドミラル・トリブツ」(564、1986年2月15日就役、2014~2016年に近代化改装)は、2018年5月初頭から7月中旬までアジア-太平洋地域への遠距離航海を行ないました。
[ロシア太平洋艦隊東南アジア遠洋航海(2018年5月-7月)]
その後、2018年9月11日から17日までロシア極東部で実施された戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の大型水上艦はオホーツク海で演習を行なった]
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍歩兵部隊は沿海地方で上陸演習を行なった]
[演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の掃海艦艇は太平洋及びオホーツク海で掃海演習を行なった]
「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、2018年12月からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』のドックへ入渠し、整備を行なっていました。

2019年2月27日には「アドミラル・ヴィノグラードフ」と「アドミラル・パンテレーエフ」がピョートル大帝湾で潜水艦の捜索・探知訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフとアドミラル・ヴィノグラードフはピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]
3月2日には「アドミラル・ヴィノグラードフ」と「アドミラル・トリブツ」が、海上、空中、沿岸目標への砲撃訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年3月2日4時27分配信
【太平洋艦隊の艦は、海上、空中、沿岸目標への射撃を実施した】
3月22日から「アドミラル・ヴィノグラードフ」と「アドミラル・トリブツ」はピョートル大帝湾で演習を開始し、初日には対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行なった]
演習は3月26日まで続けられ、対地、対水上砲撃訓練や対空防衛訓練などが行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは日本海で5日間に渡る演習を行なった]
そして4月1日、「アドミラル・ヴィノグラードフ」と「アドミラル・トリブツ」、そして中型海洋給油船「イルクト」(1975年12月就役)は、アジア太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
2019年3月に「アドミラル・ヴィノグラードフ」と「アドミラル・トリブツ」が何度もペアを組んで演習を行なったのは、今回の遠距離航海のリハーサルだったようです。
「アドミラル・ヴィノグラードフ」と「アドミラル・トリブツ」は東南アジア諸国を訪れ、2019年4月末には中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加します。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は2019年4月末に実施される]
今回の艦船支隊指揮官セルゲイ・ゲンナジエヴィチ・アランチェフ1等海佐は、2011年から2018年まで北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」艦長を務めていました。

その後、太平洋艦隊の第36水上艦師団副司令官に任命され、今回の遠距離航海の指揮官となりました。
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