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ロシア海軍の艦上戦闘機は巡航ミサイルの誘導能力を得る

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『イズベスチヤ』より
2019年4月2日0時1分配信
【航空母艦もイチコロ:戦闘機は極超音速ミサイルを誘導する】

(ロシア)海軍のパイロットは、仮想目標に関する他機や艦との標準リアルタイムモードでの情報の交換を学ぶ。

ロシア最新ミサイル「ツィルコン」「オーニクス」「カリブル」は、艦上戦闘機により目標へ導かれる。
Su-33MiG-29KRは、有りうべき敵の情報を、艦、地上基地、上級司令部へリアイルタイムモードで転送し、更には、これらからの情報を受け取る事が出来る。
国防省『イズベスチヤ』へ話した。

新たなシステムのお陰により、パイロットは自身でのみならず空中、海上および地上目標を撃破し、これらの物体へ有翼ミサイルを導く事が出来る。
1度のミサイル一斉射撃で、戦闘機編隊は敵航空母艦を海底へ送る事が出来る。
作業の第1段階は、今年末~来年初頭に完了する。

新たな航空システムの導入後、海洋戦闘機は効果的な偵察機となる:これらは艦及び対空防衛手段への空中敵の出現の事前警告のみならず、有翼ミサイル、対空防衛システムS-400、S-500及び艦載高射ミサイル複合体の為の目標指定を行なう。
MiG-29RMiG-29KUBRは既に情報交換システムを受け取っており、Su-33は現在、近代化の準備を行なっていると軍当局『イズベスチヤ』へ話した。

これらは全て、海軍の為に特別に開発される。
想い起こされるように、MiG-29R/KUBR第4++世代艦上多目的戦闘機である。
「地上」ヴァージョンとの差異は、防食保護の増大、着艦の際に引っ掛けるフック、折り畳み翼である。
この航空機の発艦重量は約25トン、戦闘積載量4.5トン、最大速度-時速2200km以上。

Su-33は、艦上戦闘機Su-27Kの高度な近代化ヴァージョンであり、1998年に作成された。
航空機の特色の1つは、他の戦闘機群への給油の為に使用出来る燃料給油タンクである。
第4世代戦闘機に属するSu-33の離陸重量は約35t、戦闘積載量6.5t、最大速度-時速2300km以上。

改修されたミグ「スホーイ」は、リアルタイムモードで艦、高級司令部、地上基地へ敵の座標を伝達できる。
戦闘機のレーダーの全ての情報は、海軍単一管理システムへ入り、海軍部隊、沿岸部隊或いは軍部隊の作戦行動の為のインタラクティブマップエリアをオンラインモードで構成する。

単一管理システムは、他の航空機、艦、対空防衛手段及び偵察機から必要な総合情報を受け取り、それを受けてパイロットは戦闘飛行を行なう。
これは、飛行士が戦闘任務を果たす為の戦術行動の最適な選択を可能にする。

航空機の実際の近代化は、空中艦隊の情報スイッチになると軍事専門家ドミトリー・ボルテンコフは考える。
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「新たなシステムは、正しい戦術攻撃、使用弾薬の選択を可能にします。
弾薬数量が不足の際、他の航空機へ目標を転送し、有翼ミサイルの為に、それ(目標)を『照らす』のです」
ドミトリー・ボルテンコフ
『イズベスチヤ』へ話した。

新たなシステムは、有翼ミサイルの攻撃、戦闘任務を果たす航空機、艦、潜水艦の行動の効率を著しく高めると元海軍総参謀長ワレンチン・セリヴァノフ提督は考える。
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「非常に多くの示された座標からの目標の正確な分類及び精密な判定のあらゆる能力、これは司令部の決定、潜在敵の艦の破壊の保証の提供を可能にします」
ワレンチン・セリヴァノフ
は話した。

艦上航空機の武装及び装備には大いなる注意が払われている。
MiG-29R/KUBRの弾薬には、まもなくミサイルKh-31が補充される。
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「31」は、敵の艦船を攻撃できるのみならず、沿岸の電波位置測定ステーション(レーダー)を破壊できる。
超音速のお陰でKh-31対空防衛システムにとっては事実上攻撃し難く、軍事俗語で「超音速の殺し屋」と呼ばれている。
航空母艦を海底へ送る為には、戦闘機編隊の一度のミサイル一斉射撃で充分である。



現在、近代化改装中のロシア海軍唯一の「航空母艦」重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2種類の艦上戦闘機を搭載しています。


1990年代後半に24機が生産された艦上戦闘機Su-33は、北方艦隊「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」にのみ配備されており、普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留しています。
現在の総保有機は20機であり、少なくとも15機程度が稼働状態に在ります。
(機体番号60、62、66、68、71、76、77、78、79、80、84、85、86、87、88)
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2013年~2015年末に24機が納入された艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBは、北方艦隊第100独立艦上戦闘機航空連隊にのみ配備されており、こちらもセヴェロモルスク-3飛行場に駐留しています。


Su-33MiG-29Kを含む「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月15日からシリア領内テロ組織の施設への空爆を開始し、2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。

[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33とMiG-29K/KUBは2016年11月~2017年1月にシリア領内のテロ組織を空爆した]


今後、Su-33は電子機器やエンジンなどの近代化改修が行なわれます。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は近代化改修される]


そして更にSu-33及びMiG-29Kには、有翼ミサイル「カリブル」、「オーニクス」、そして「ツィルコン」の誘導能力が付与される事になりました。
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