ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドはノヴォロシースク海軍基地へ到着した
- カテゴリ:プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年4月3日11時26分配信
【黒海艦隊のディーゼル潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」は初めて恒久駐屯所ノヴォロシースクへ到着した】
本日、ノヴォロシースク海軍基地で、移動を行なった後に地中海で任務を遂行した大型ディーゼル潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」の歓迎式典が開催された。
以前、艦は黒海海峡ダーダネルス及びボスポラスを無事に通過し、セヴァストーポリへの寄港を行なった。
これは、潜水艦が黒海艦隊へ加入した後、初めての黒海艦隊潜水艦連合部隊の駐屯所ノヴォロシースク英雄市への到着である。
歓迎式典には、潜水艦連合部隊の退役将兵、ノヴォロシースク市庁の代表、更には乗組員の家族が出席した。
潜水艦の艦長セルゲイ・リャヴィシェンコ2等海佐は、ノヴォロシースク海軍基地司令官オレグ・シャストフ少将へ、与えられた任務は成功裏に遂行したと報告した。
遠海ゾーンに居た時、潜水艦乗員は地中海の海軍常設連合部隊の一員として任務を遂行し、シリア・アラブ共和国領内のテロリストの施設へ海洋配置有翼ミサイル複合体「カリブル-PL」による戦闘射撃を実施した。
[参照]
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、黒海艦隊の為に建造された第3世代ディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト636.3シリーズ6隻の内の1隻である。
同プロジェクト潜水艦のトップはディーゼルエレクトリック潜水艦「ノヴォロシースク」である。
同プロジェクト潜水艦シリーズの特徴は、大きくないサイズと低い騒音レベル、大威力の魚雷及び魚雷-ミサイル兵器である。
このシリーズの潜水艦は、潜水艦及び水上艦へ対抗でき、海軍基地、沿岸、海上交通線の防護の為に意図されている。
[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]
プロジェクト06363通常動力潜水艦の5番艦B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、2014年10月30日に起工され、2016年3月18日に進水し、2016年10月26日に就役しました。
[黒海艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦5番艦ヴェリキー・ノヴゴロドはロシア海軍へ就役した]
「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、2016年11月24日に就役した同型艦「コルピノ」と共に就役後もバルト海で慣熟訓練を行ない、2017年7月30日の「ロシア海軍の日」にはクロンシュタットの観艦式へ参加しました。
[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]
2017年8月中旬、「ヴェリキー・ノヴゴロド」と「コルピノ」は黒海艦隊基地へ向けて出航し、8月16日には北海へ入りました。
[ロシア海軍の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは黒海艦隊基地へ向かった]
8月28日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは地中海へ入った]
9月1日には地中海東部に展開する他のロシア海軍艦船と共に各種の演習を行ないました
[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは地中海で演習を行なう]
9月14日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」と「コルピノ」は、シリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ初めて計7基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]
9月22日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」はシリアのイドリブの『アル=ヌスラ戦線』の施設へ計3基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドはシリアのイドリブの『アル=ヌスラ戦線』へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
10月5日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」と「コルピノ」は、シリア政府軍の攻勢を支援する為、再びデリゾールのISIL施設へ計10基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリア政府軍の攻勢を支援する為、デリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
10月31日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、シリアのデリゾールへ計3基の「カリブル」を発射しました。
『タス通信』より
2017年10月31日17時53分配信
【潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」はデリゾールの『イスラム国』戦闘員へ「カリブル」で打撃を与えた】
11月3日、「コルピノ」は、シリアのアブ・カマルへ計6基の「カリブル」を発射しました。
(同時にロシア航空宇宙軍の爆撃機Tu-22M3が空爆)
『タス通信』より
2017年11月3日17時17分配信
【ロシア軍のTu-22M3と潜水艦「コルピノ」はシリアの『イスラム国』戦闘員へ打撃を与えた】

「ヴェリキー・ノヴゴロド」と「コルピノ」は、合計29基の「カリブル」を発射していますが、無論、2隻合わせても、これだけの「カリブル」を一度に搭載する事は出来ないので、1回発射する度にシリアのタルトゥースへ寄港してミサイルを補充していたようです。
結局、「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、「コルピノ」と共に、その後も地中海東部に滞在し続ける事になり、2018年3月~4月には、予備の乗組員チームと交代しました。

2019年3月27日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」は地中海東部を離れ、ダーダネルス海峡及びボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドは地中海を去り、黒海へ入った]
2019年3月29日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、就役後初めてセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドはセヴァストーポリへ到着した]
その後セヴァストーポリを出航し、4月3日には、所属する第4独立潜水艦旅団の本来の母基地であるノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。

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