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ロシア海軍の為に2隻のプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)が追加建造される

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年4月5日8時0分配信
【情報筋:海軍は更に2隻の「イワン・グレン」型揚陸艦を必要とする】

海軍及び業界は、2019年にプロジェクト11711「イワン・グレン」型大型揚陸艦のシリーズ展開に関する討議を再開する。
然るべき決定が下された場合、沿バルト造船工場『ヤンターリ』は、更に2隻の大型揚陸艦を起工する。
これは2019年~2020年に行なわれる。
『 Mil.Press FlotProm』は、業界及び海軍の2名の情報提供者より伝えられた。


『ヤンターリ』の造船設備は、2隻の新たな艦の建造の為の能力が有ると情報提供者の1人は説明した。
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他の情報提供者は、更なる2隻の大型揚陸艦の建造発注は、プロジェクト1171及び775「揚陸艦」の旧式化に関連し、海軍におけるこのような艦の大いなる必要性、更には『北方造船所』の近代化の期限が延期されたが故に登場するかもしれないと述べた。
工事完了後、工場(北方造船所)では、汎用揚陸艦の起工が計画されている。
新たな造船複合体が同社(北方造船所)の敷地内に導入されるのは、2020年夏よりも前にはならない。
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プロジェクト11711の設計局である『ネヴァ川計画設計局』は、2018年に海軍の為にプロジェクト11711の近代化ヴァージョンを用意した。
それは、良好な居住性、耐航性、より良い航行性能の面で異なる。
設計局の前トップ、セルゲイ・ウラソフが話したように、同局の技術者は、トップ艦の「小児病」を成功裏に処理した。
この時、プロジェクトは引き渡し不能のままだった。

「今、大型揚陸艦の改正の可能性について御話ししますと、排水量は8000トンまで増加します」
『 Mil.Press FlotProm』
は業界の情報提供者より伝えられた。
「この場合、プロジェクトは11711Mのナンバーを受け取ります。
『ヤンターリ』の作業能力では、イワン・グレン型大型揚陸艦の第2のペアで手一杯でしょう」


同様のシナリオは、プロジェクト22350「アドミラル・ゴルシコフ」型フリゲートでも展開する。
大きな排水量の近代化ヴァージョンは未だ作成されておらず、軍及び業界は、更なる2隻のフリゲートの起工を計画している。


[『 Mil.Press FlotProm』参照]
プロジェクト11711大型揚陸艦
の作成は、『ネヴァ川計画設計局』の専門家により1990年代末に始まった。
トップ艦「イワン・グレン」沿バルト造船工場『ヤンターリ』で2004年12月に起工された。
進水は2012年5月に行なわれた。
大型揚陸艦は2018年6月20日に海軍へ引き渡された。
シリーズの第2の代表「ピョートル・モルグノフ」は2015年6月に起工された。
3年を経た2018年5月に進水した。
現在、同艦は工場航行試験を完了し、国家試験の開始準備を行なっている。
海軍への引き渡しは年末までに計画されている。

プロジェクト11711艦の排水量は5000トン、船体長120メートル、幅16.5メートル。
速力18ノット。乗組員100名。
艦は13両の戦車或いは36両の装甲歩兵車両、更には300名までの揚陸隊員を収容できる。

大型揚陸艦の武装は、2基の6銃身30mm自動砲AK-630と1基の2連6銃身30mm自動砲AK-630-M2である。
甲板には、捜索救助ヘリコプターKa-27PS或いは輸送戦闘ヘリコプターKa-29が駐留する。



[プロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)]
現在、ロシア海軍向けにプロジェクト11711大型揚陸艦の建造が進められています。

1番艦「イワン・グレン」(2004年12月24日起工/2012年5月18日進水)は2018年6月20日に就役し、10月22日には配備先の北方艦隊基地へ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

2番艦「ピョートル・モルグノフ」(2015年6月11日起工/2018年5月25日進水)は、2019年の就役が予定されています。
[プロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年にロシア海軍へ引き渡される]


以前にはプロジェクト11711大型揚陸艦の建造は2隻で終了する予定でしたが、一変して2~3隻が追加建造される事になりました。
[ロシア海軍の為に2~3隻のプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)が追加建造される]

プロジェクト11711をベースにした拡大発展型も設計されています。
[ロシア海軍の為にプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)の拡大発展型が開発される]

未だ正式には決定されていないようですが、2019年~2020年にプロジェクト11711大型揚陸艦(改型?)2隻がカリーニングラード『ヤンターリ』造船所で起工される事になるようです。

2019年2月下旬、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、連邦教書演説中、近い内に5隻の遠海ゾーン水上艦が起工されると述べました。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"の開発は滞りなく進んでいる]
この内の2隻が、追加建造分のプロジェクト11711大型揚陸艦でしょう。
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