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ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌー及び対潜哨戒機は黒海で演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年4月11日10時20分配信
【潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は黒海艦隊海上航空隊と合同で黒海でのミサイルの電子発射を実施した】

黒海艦隊潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」乗組員は、春季演習期間の観察点検の枠組みにおいて、黒海艦隊海上航空隊との合同演習を実施した。

演習の枠組みで潜水艦の乗組員は、通信確立のために海面への浮上を行ない、仮想敵の海上および沿岸目標へミサイル複合体を使用する為の信号を受信した。

その後、緊急潜航を行ない、戦闘班は、探知、捕捉を実行し、水中位置から高精度兵器による仮想ミサイル打撃を与える為の電子発射を行なった。

次に、黒海艦隊海上航空隊航空機Be-12と2機の対潜ヘリコプターKa-27Mは、クリミア半島の飛行場から空へ上がり、仮想敵潜水艦を捜索する複合活動へ取り組んだ。
この時、ヘリコプターKa-27Mは、如何なる大型水中目標でも探知、座標の特定が可能な投下型水中音響ステーションを使用した。

飛行任務に沿って、ヘリコプター乗員は、潜水艦へ魚雷及び爆弾による仮想打撃を与える為の水中音響ステーションから対潜艦へのデータ転送へ取り組んだ。

計画戦闘訓練活動は、北大西洋条約機構海軍部隊合同演習『海上の盾-2019』の状況下で行なわれ、現実環境という条件下で意図された黒海艦隊部隊の戦闘演習任務への取り組みの為の良い助けとなっている。
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ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の2番艦B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2011年11月21日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工されました。
[改キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」起工]

起工から約3年後の2014年6月26日に進水しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは進水した]

2014年8月下旬、係留試験が開始されました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは係留試験を開始した]

2014年10月21日から洋上試験が始まりました。
『ruspodplav』より
2014年11月2日23時44分配信
【「ロストフ・ナ・ドヌー」はサンクトペテルブルクへ戻ってきた】

洋上試験は2014年12月23日までに終わりました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月23日13時26分配信
【ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は国家試験から戻った】

その後、2014年12月27日に受領-引渡証書への署名が行なわれ、12月30日に海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊第4独立潜水艦旅団へ編入されました。
[潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはロシア海軍へ就役した]


2015年4月17日、「ロストフ・ナ・ドヌー」クロンシュタットを抜錨しました。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはクロンシュタットを去り、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ向かった]

2015年5月22日、バレンツ海で深海試験を行なう為、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ロシア海軍最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

その後、バレンツ海で各種試験が行われました。

2015年10月2日には有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型の発射試験を実施しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはバレンツ海から地上目標へ巡航ミサイルを発射した]

2015年10月9日、「カリブル」対艦型を海上目標へ発射しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"(対艦型)を発射した]

2015年10月16日、ポリャールヌイ基地へ到着した同型艦「スタールイ・オスコル」と入れ違いに出航しました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

2015年10月29日、クロンシュタットへ入港しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは『補給』の為にクロンシュタットへ寄港した]

2015年11月5日にクロンシュタットを出航し、黒海へ向かいました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはクロンシュタットから黒海へ向かった]

その後、「ロストフ・ナ・ドヌー」の動向が公表される事は一切ありませんでした。

「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2015年12月8日までに地中海東部(シリア沖)へ到達しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはシリア沖に居る]

2015年12月8日、「ロストフ・ナ・ドヌー」シリア沖からシリア国内のISIL(シリア・レバントのイスラム国)拠点へ有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型を発射しました。
「ロストフ・ナ・ドヌー」にとっては3度目となる有翼ミサイル発射は、ロシア海軍史上初の潜水艦発射有翼ミサイルの実戦使用となりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


12月13日にダータネルス海峡ボスポラス海峡を通過し、黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは黒海へ入った]

12月15日、ノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはノヴォロシースク基地へ到着した]

その後、艦の定期整備を行なう為、12月25日にセヴァストーポリへ回航されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはセヴァストーポリへ回航された]

その後、現在に至るまで黒海で行動しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは最新潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーと『決闘』する]
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーは黒海で巡航ミサイル"カリブル"発射訓練を行なった]


アメリカ合衆国、ブルガリア、カナダ、ギリシャ、ネーデルラント、トルコ、ルーマニア海軍の艦が参加するNATO海軍部隊の黒海合同演習『海上の盾-2019』は、4月8日から黒海南西部で実施されています。


ロシア黒海艦隊も、合同演習を観察する為に艦や航空機を派遣しています。


更に、最近にオーバーホールを終えて慣熟訓練を行なっていたフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(2016年3月11日就役)が黒海へ出航し、射撃演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で射撃演習を行なった]

そして潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」黒海へ出航し、海軍航空隊と合同で演習を実施しました。
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