スラヴァ型ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはドック入りした
- カテゴリ:ロケット巡洋艦スラヴァ型


『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」はドック修理段階を開始した】
2012年10月26日
造船・艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」は、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」のドックへの入渠操作を実行した。
巡洋艦のドック段階においては、船体の修理及び塗装、推進器グループ機器及びユニット、艦底備品の修理が実施される。
巡洋艦の進水は、2013年5月に予定されている。
国家契約によると、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、2013年末に海軍の編制へ復帰しなければならない。
巡洋艦の定期修理の為の国家契約は、2011年末に署名された。
同年、艦は「ズヴェズドーチカ」に到着した。
同艦は、1978年10月5日に61コムーナ記念ニコラーエフ造船工場において「アドミラル-フロータ・ロボフ」の名前で起工され、1982年2月25日に進水し、1986年11月5日、「マルシャル・ウスチーノフ」の名前で海軍の編制へ加入した。
[戦術-技術特性と寸法]
基準排水量:9800トン
満載排水量:11280トン
全長:186.5メートル
幅:20.8メートル
全高:42.5メートル
吃水:7.6メートル
速力:32ノット
自立行動期間:30日
乗員:476名
[兵装]
16基の対艦ミサイル複合体「バザーリト」発射装置
2基の5連装533mm魚雷装置
2基の反応爆雷装置RBU-6000
1基の130mm砲装置AK-130
6基の30mm銃塔AK-630
2基の高射ミサイル複合体「オーサ-M」2連装発射装置
8基の高射ミサイル複合体S-300F「リフ」発射装置
艦上には対潜ヘリコプターKa-27を配置できる
[ミサイル巡洋艦スラヴァ型(旧ブログ)]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、プロジェクト1164「アトラント」(「スラヴァ」型)の2番艦です。

記事中にも有りますが、1986年11月5日に北方艦隊へ編入されました。
1987年12月-1988年6月:地中海で戦闘勤務

1989年:地中海で戦闘勤務
1989年7月21~29日:アメリカ合衆国のノーフォークを公式訪問

1991年7月16~20日:アメリカ合衆国のメイポート訪問

1993年6月30日~7月5日:カナダのハリファックス訪問
1994年~1997年12月17日:サンクトペテルブルク市の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で計画修理、ガスタービン機関を交換

2001年1月:ムルマンスクの第35艦船修理工場で修理
2004年9月21日~10月22日:艦船航空グループ(重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする「空母機動部隊」)の一員として北東大西洋への遠距離航海を実施

2008年7月:漁業保護の為、スピッツベルゲン周辺で行動
[ロシア海軍は、漁業保護の為、スピッツベルゲン付近でのプレゼンスを再開する]
そして2011年6月、オーバーホールの為にセヴェロドヴィンスク市の「ズヴェズドーチカ」工場へ到着しました。

「ズヴェズドーチカ」は、主に潜水艦(特に原子力潜水艦)の修理(オーバーホール)及び近代化改装を手掛けており、水上戦闘艦の修理は、今回の「マルシャル・ウスチーノフ」で2度目になります。
最初に「ズヴェズドーチカ」でオーバーホールを行なった水上戦闘艦は、プロジェクト956(ソブレメンヌイ型)駆逐艦「ベスストラーシヌイ」(現「アドミラル・ウシャコーフ」)です。
同艦は、2003年7月から2004年11月までオーバーホールを実施しました。

この他、2009年2月には、中華人民共和国海軍の「ソブレメンヌイ」型駆逐艦(プロジェクト956E)のオーバーホールを行なうと報じられましたが、実現には至りませんでした。
[ロシアの艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」は、中国海軍のソブレメンヌイ級駆逐艦の整備契約を結ぶ]
その「マルシャル・ウスチーノフ」ですが、オーバーホール完了後、太平洋艦隊へ転属するかもしれません。
『Deita.Ru』より
2011年3月24日11時55分配信
【太平洋艦隊はロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」を得る】
ロシア海軍総司令部の情報提供者によると、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は修理完了後、太平洋艦隊へ行くとの事です。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年3月27日11時07分配信
【巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2013年に太平洋艦隊へ増強されるかもしれない】
ロシア連邦海軍の高位の代理人(提督)によると、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、2013年に太平洋艦隊へ配置換えされるかもしれないとの事です。
現在、太平洋艦隊には同型艦の「ワリャーグ」が配備されていますが、もしも「マルシャル・ウスチーノフ」が極東へ回航されれば、太平洋艦隊の「スラヴァ」型ロケット巡洋艦は2隻になります。

近い将来、ウラジオストクの金角湾には、2隻の「スラヴァ」型ロケット巡洋艦が駐留しているかもしれません。

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