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ロシア海軍の第5世代多目的原子力潜水艦ライカの開発作業が始まった

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『タス通信』より
2019年4月17日9時33分配信
【情報筋:ロシアは第5世代原子力潜水艦作成の為の試験開発作業を開始した】
モスクワ、4月17日/タス通信

サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』は、第5世代多目的原子力潜水艦作成の為、コード名「ライカ」の下で試験設計作業を開始した。
水曜日、『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

彼によると
「2018年末、マラヒートは、コード名ハスキーによる第5世代多目的原子力潜水艦の輪郭を決める為の科学研究作業を完了しました。
作業結果は、軍当局に承認されました」


「その後、マラヒートは、潜水艦作成の次の段階~試験設計作業・コード名ライカへ着手しました」
対談者は話した。

彼は、開発される潜水艦の予定される技術的特性は明らかにしなかったが、その打撃兵器の種類の1つは、極超音速ミサイル「ツィルコン」になる事を指摘した。
情報提供者は付け加えた。
「ライカはモジュール構造と、人工知能の統合戦闘情報管理システムを有します」

『統合造船業営団』は、試験設計作業「ライカ」開始に関する情報について、『タス通信』へコメントしなかった。

2018年6月、『マラヒート』の年次報告書で、将来の新世代多目的原子力潜水艦作成の為の試験設計作業は、2019年に開始しなければならない事が報告された。
文書は、2018~2027年の期間の国家軍事プロジェクトにおいて作業の実施が提示されている事を指摘したが、作業のコード名は明らかにしなかった。

[第5世代潜水艦の作業]
新世代潜水艦
の草案設計が進められている事は、以前から何度も報じられている。
特に、『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは、2018年5月、専門家は潜水艦の輪郭の複数のヴァージョンを提案しており、この中からの最適な選択が控えていると話した。
この時、彼は、潜水艦「ハスキー」の名を受けていると話した。

現在、ロシアでは、第4世代の多目的潜水艦「ヤーセン」型及び戦略潜水艦「ボレイ」型のシリーズが建造されている。



【サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』公式サイト】

[ロシア第5世代多目的原子力潜水艦プロジェクト「ハスキー」]

ソ連/ロシア海軍攻撃原潜(多目的原潜)を手掛けてきた『マラヒート』機械製造局は、既に第5世代多目的原子力潜水艦「ハスキー」の設計作業に取り掛かっています。
[第5世代多用途潜水艦はステルス性を重視する]
[ロシア海軍第5世代多用途原潜は複殻式船体となり、排水量は12000トン以下になるだろう]
[ロシア海軍第5世代多用途原子力潜水艦の開発作業は進行中である]
[ロシア海軍の為の第5世代多用途原潜ハスキー級の開発は進められている]

「ハスキー」級には、現在開発中の極超音速有翼ミサイル「ツィルコン」が装備されます。
[極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」]

「ハスキー」級には水中無人機が搭載されます。
[ロシア海軍第5世代多用途原潜は水中無人機を搭載する]

「ハスキー」級の建造開始は2020年代前半頃に予定されています。
[ロシア海軍の第5世代多用途原子力潜水艦ハスキー級の1番艦は2023~2024年に起工される]

「ハスキー」級の就役期間(寿命)は52年になります。
[ロシア海軍第5世代多目的原子力潜水艦ハスキー級の寿命は52年となる]

「ハスキー」級の概念設計は完了し、複数のヴァージョンが提示されています。
[ロシア海軍第5世代多目的原子力潜水艦ハスキー級の概念設計は完了し、複数のヴァージョンが提案されている]


そして今回、「ロシア防衛産業の匿名希望の情報提供者」は、『マラヒート』機械製造局第5世代多目的原子力潜水艦「ライカ」(ライカ犬)の試験開発作業を開始した事を明らかにしました。

「ライカ」は、モジュール構造と、人工知能を有するとの事です。

今回、初めて名前が出てきた「ライカ」と、以前から何度も報じられている「ハスキー」(シベリアン・ハスキー)の関連性については何も言及していませんが、全く別の潜水艦である事は考えにくいでしょう。

以前、第5世代多目的原子力潜水艦はモジュール方式になると報じられた事が有りました。
[ロシア海軍の為の第5世代多用途原子力潜水艦はモジュール方式となる]
これは、基本プラットフォーム(原子力潜水艦)有翼ミサイル区画を挿入すれば、有翼ミサイル原潜に変身できるというものです。
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おそらくは、第5世代多目的原子力潜水艦の基本プラットフォームが「ハスキー」、これに有翼ミサイル区画を挿入したのが「ライカ」という事でしょう。
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