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ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは進水した


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年4月23日14時53分配信
【最初の「ポセイドン」システム搭載潜水艦は進水した】
セヴェロドヴィンスク、4月23日-ロシア通信社ノーボスチ

無人システム「ポセイドン」を搭載・運用する最初の原子力潜水艦「ベルゴロド」『セヴマシュ』で進水した。
『ロシア通信社ノーボスチ』特派員は式典会場から報告した。

特別な機密プロジェクトであるが故に、報道陣は潜水艦の写真及び動画の撮影を禁止された。

予備役海軍少将でロシア英雄フセヴォロド・フムイロフが指摘したように、進水した潜水艦「ポセイドン」試験台になるだろう。

ロシアが非常に深い深度を高速で移動する無人水中装置を開発している事は、昨年にウラジーミル・プーチンが初めて話した。

大統領によると、この無人機は、通常または核弾頭を装備でき、航空母艦グループ、沿岸防御施設及びインフラストラクチュアを含む広範囲の目標の撃破が可能である。

システムの搭載運用潜水艦として登場した「ベルゴロド」は、プロジェクト949A「アンテイ」多目的原子力潜水艦(原子力潜水艦「クルスク」の同類)をコード09852の下で改造したものである。

軍事専門家イーゴリ・コロトチェンコは、「ポセイドン」は重要な報復戦略兵器であり、ロシアに対する核攻撃のケースでのみ用いられると述べた。



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プロジェクト949A「アンテイ」(オスカーII)原子力水中巡洋艦K-329「ベルゴロド」は、1992年7月24日にセヴェロドヴィンスク市生産合同『北方機械製造事業』(セヴマシュ)で起工されましたが、2006年に完成度80パーセント程度で建造工事は凍結されました。
[オスカーII型原潜最終艦、建造中止?]
[未完のオスカーII型原潜ベルゴロド]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」の建造は停止される]

その後、「ベルゴロド」特殊用途原潜へ改造されることになりました。
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は特殊作戦母艦として完成する]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は完成する]
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2012年12月20日、「ベルゴロド」は、原子力調査潜水艦プロジェクト09582として、『セヴマシュ』で改めて「起工」されました。
[調査原潜プロジェクト09852は起工された]
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当初、「ベルゴロド」は、2018年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、その後、引き渡しは延期され、2018年末までの進水予定も実現しませんでした。
[原子力科学調査潜水艦ベルゴロドは2018年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の為の原子力科学調査潜水艦ベルゴロドは2018年末までに進水する]

「ベルゴロド」の乗組員チームは2018年秋までに編成されたようです。
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドの乗組員は既に編成されている]

「ベルゴロド」は、無人潜水艇「クラヴェシン-2」などの有人或いは無人の各種潜水艇を搭載します。
[ロシア海軍の新型無人潜水艇クラヴェシン-2の試験はクリミア半島のフェオドシヤで行なわれている]

この他、現在開発中の大洋多目的システム「ポセイドン」の搭載母艦としての役割も果たします。
[大洋多目的システム「ポセイドン」]

2019年2月下旬、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「ポセイドン」を搭載可能な原子力潜水艦が今年春に進水すると述べました。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドン搭載原潜は2019年春に進水する]

これは「ベルゴロド」を指しています。
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを搭載する]

そして2019年4月23日、「ベルゴロド」『セヴマシュ』で進水しました。
ただし、重要機密の為、進水式典は非公開でした。
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「ベルゴロド」『セヴマシュ』の岸壁で艤装と係留試験が行なわれ、2020年に洋上試験を行ないます。
この時、「ポセイドン」の洋上試験も行なうようです。
[ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドン及び搭載潜水艦の洋上試験は2020年末頃までに完了する]

「ベルゴロド」は、2020年末までにロシア海軍へ引き渡される予定です。
[プロジェクト09582特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは2019年4月23日に進水し、2020年末にロシア海軍へ就役する]
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