ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦コルピノは地中海を去った
- カテゴリ:地中海情勢(2019年)
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年4月30日8時34分配信
【黒海艦隊の潜水艦「コルピノ」は黒海海峡を通過する】
黒海艦隊の潜水艦「コルピノ」は、地中海のロシア海軍常設グループの一員としての任務遂行計画を完了し、恒久駐留所であるノヴォロシースク英雄市へ進路を取った。
現在、潜水艦は、黒海へ向けてダーダネルス海峡及びボスポラス海峡の通行を行なっている。
海峡ゾーンを通航する黒海艦隊の潜水艦、水上艦及び支援船は、国際法規に厳格に沿って行動するように指示を受けている。
プロジェクト06363通常動力潜水艦の6番艦B-271「コルピノ」は、5番艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」共に2014年10月30日に起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは起工された]
2016年5月31日に進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第6のプロジェクト06363潜水艦コルピノは進水した]
2016年8月19日、航行試験を開始する為にサンクトペテルブルクより出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第6のプロジェクト06363潜水艦コルピノは航行試験を開始した]
航行試験終了後、2016年11月24日にロシア海軍へ引き渡され、正式の就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催されました。
[黒海艦隊の為の第6のプロジェクト06363潜水艦コルピノはロシア海軍へ就役した]
就役後もバルト海で慣熟訓練を行ない、2017年7月30日の「ロシア海軍の日」にはクロンシュタットの観艦式へ参加しました。
[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]
2017年8月中旬、先に就役した同型艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」(2016年10月26日就役)と共に黒海艦隊基地へ向けて出航し、8月16日には北海へ入りました。
[ロシア海軍の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは黒海艦隊基地へ向かった]
2017年8月28日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは地中海へ入った]
2017年9月1日には地中海東部に展開する他のロシア海軍艦船と共に各種の演習を行ないました
[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは地中海で演習を行なう]
2017年9月14日、「コルピノ」と「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、シリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ初めて計7基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]
2017年10月5日、「コルピノ」と「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、シリア政府軍の攻勢を支援する為、再びデリゾールのISIL施設へ計10基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリア政府軍の攻勢を支援する為、デリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
2017年11月3日、「コルピノ」は、シリアのアブ・カマルへ計6基の「カリブル」を発射しました。
(同時にロシア航空宇宙軍の爆撃機Tu-22M3が空爆)
『タス通信』より
2017年11月3日17時17分配信
【ロシア軍のTu-22M3と潜水艦「コルピノ」はシリアの『イスラム国』戦闘員へ打撃を与えた】

「ヴェリキー・ノヴゴロド」と「コルピノ」は、2017年9月~11月に合計29基の「カリブル」を発射していますが、無論、2隻合わせても、これだけの「カリブル」を一度に搭載する事は出来ないので、1回発射する度にシリアのタルトゥースへ寄港してミサイルを補充していたようです。
結局、「ヴェリキー・ノヴゴロド」と「コルピノ」は、地中海東部に滞在し続ける事になり、2018年3月~4月には、予備の乗組員チームと交代しました。
それから約1年後の2019年4月30日、「コルピノ」は地中海を去り、ダーダネルス海峡へ入りました。
今後、「コルピノ」はノヴォロシースク海軍基地へ向かいます。
地中海東部で一緒に行動していた潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、2019年3月27日に地中海を去り、2019年4月3日にノヴォロシースク海軍基地へ到着しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドはノヴォロシースク海軍基地へ到着した]
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