ロシア海軍黒海艦隊のサルベージ船KIL-158は地中海東部へ向かった
- カテゴリ:地中海情勢(2019年)

『タス通信』より
2019年4月29日16時37分配信
【黒海艦隊のサルベージ船はシリア沿岸へ向かう】
モスクワ、4月29日/タス通信
黒海艦隊のサルベージ船KIL-158は遠海ゾーンへの航海へ向かう。
『タス通信』は軍当局の情報提供者より伝えられた。
「昨夜に船は黒海海峡を通過しました」
対談者は話した。
彼によると、KIL-158は地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊へ加わる。
タルトゥース港には、ロシア海軍の物資-技術サービス供給所が在る。
サルベージ船は、浮動防柵網の設置(取り外し)及び深度300メートルまでの機器の引き揚げの為に意図されている。
『赤旗黒海艦隊情報リソース』より
【サルベージ船KIL-158】
プロジェクト141サルベージ船KIL-158は、旧東ドイツの『ネプチューン』造船所で建造され、1989年9月1日にソ連海軍へ就役し、同年11月8日にセヴァストーポリへ到着し、黒海艦隊へ編入されました。
1993年9月7日から11月13日までアルジェリアへの機材輸送に従事しました。
1998年3月31日から4月3日までウクライナ海軍との合同演習『ブリズ-98』へ参加しました。
1999年8月にはノヴォロシースク港内で沈没した船を引き揚げました。
1998年、2001~2002年、2002~2003年にはシリアのタルトゥース港へ派遣されました。
2011年夏にはスペイン沖で国際演習『ボールド・モナーク-2011』へ参加しました。
2013年10月前半にギリシャを訪問し、『イオニアのロシア週間』へ参加しました。
2014年4月にはクリミア半島のドヌズラフ湖出口に沈められたロシア海軍除籍艦船の引き揚げに参加しました。
[ドヌズラフ湖出口に沈められたロシア海軍除籍艦船は引き揚げられる]
2014年10月に地中海東部へ派遣されました。
2015年9月に地中海東部へ派遣されました。
この時にタルトゥース港の浚渫作業を行ないました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥース港の浚渫作業を行なった]
2016年11月に地中海東部へ派遣されました。
2017年末から2018年1月初頭まで地中海東部へ派遣されました。
2018年7月中旬から8月初頭まで地中海東部へ派遣され、この間、2018年7月29日にタルトゥース港で行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式へ参加しました。
[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』の観艦式が行なわれた]

2018年8月下旬に地中海東部へ派遣され、同年11月初頭にセヴァストーポリへ戻りました。
そして2019年4月28日夜、KIL-158はボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2019年3月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2019年4月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」:2019年3月末から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「オルスク」:2019年4月末から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」:2019年4月上旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2018年12月末から地中海東部に滞在
救助曳船SB-739:2019年4月上旬から地中海東部に滞在
サルベージ船KIL-158:2019年4月末から地中海東部に滞在
工作船PM-56:2019年1月下旬から地中海東部に滞在
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