ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で対空防衛戦闘訓練が実施された

『タス通信』より
2019年5月3日12時41分配信
【ロシア-中国演習『海洋協同-2019』は黄海エリアで行なわれている】
タス通信、5月3日
ロシア海軍と中国海軍の年次合同演習『海洋協同-2019』は黄海エリアで行なわれている。
金曜日、東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部は発表した。
「本日、ロシア-中国双務海軍演習『海洋協同-2019』の計画に沿って、黄海エリアでは、太平洋艦隊及び中国海軍尾戦闘艦支隊の乗組員が、投錨停泊時の合同対空防衛のエピソードへ取り組みました。
演習には、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフ、アドミラル・トリブツ、コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"が、駆逐艦哈爾濱、長春、更には警備艦蕪湖、邯鄲と協同で参加しました。
演習では、艦船支隊の組織的対空防衛が行なわれ、その中で、実地射撃を行なう事無く仮想敵空中攻撃手段を撃退する為の合同活動の方策へ取り組みました」
当局がリリースした声明では、こう述べられた。
演習中、艦は、艦載対空防衛網の行動ゾーンへ進入してきた仮想敵を自身で探知し、コースを追尾し、空中目標を成功裏に破壊した。
仮想敵の役割は、中国海軍の2機の爆撃機H-6Lが演じた。
ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は、2019年4月29日~5月4日に実施されます。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は2019年4月29日から5月4日まで青島沖で実施される]
2019年4月1日、「アドミラル・ヴィノグラードフ」と「アドミラル・トリブツ」、そして中型海洋給油船「イルクト」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、アジア太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]
太平洋艦隊艦船支隊は4月2日午後11時以降に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月3日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
4月8日、太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンのマニラ港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンのマニラへ入港した]
マニラ滞在中、大型対潜艦2隻は一般公開されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはマニラで一般公開された]
太平洋艦隊艦船支隊は4月13日にマニラを出航し、フィリピン海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はマニラを去り、フィリピン海軍と合同演習を実施した]
4月16日にベトナムのカムラン港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港へ到着した]
4月21日にカムラン港を出航し、中国へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港を去り、中国へ向かった]
4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」がウラジオストクを出航し、『海洋協同-2019』へ参加する為に中国の青島へ向かいました。
その前(おそらくは4月22日頃)にはコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」も出航しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加する為にウラジオストクを出航した]
コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」、そして潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」は4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」は4月26日に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月27日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
後発出航組は、青島へ向かう途中でダメージコントロールなどの訓練を行ないました。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはダメージコントロール訓練を行なった]

その後、ベトナムから戻ってくる艦船支隊と、後から出航した艦船支隊は黄海で合流し、4月29日に中国の青島港へ入港しました。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は青島港へ到着した]

ロシア海軍からは、この8隻が『海洋協同-2019』へ参加します。
ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1990年1月7日就役)
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(1989年5月1日就役)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役)
コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(2017年7月20日就役)
大型揚陸艦「オスリャービャ」(1981年12月19日就役)
救助船「イーゴリ・べロウソフ」(2015年12月25日就役)
中型海洋給油船「イルクト」(1975年12月就役)
潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」(1991年12月30日就役)
太平洋艦隊艦船支隊の入港後、『海洋協同-2019』の公式開始式典が開催されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』が始まった]
今回、ロシア海軍側の演習統制官を務めるのは、ロシア海軍副総司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将です。
以前の『海洋協同』には、中将クラスの将官が演習統制官として派遣されていましたが、今回、初めて海軍大将が派遣されました。
5月1日、演習へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船は青島港を出航しました。
[合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船は青島港を出航した]
5月2日には、遭難潜水艦の救助訓練が行なわれました。
ロシア側の遭難潜水艦の役は、近代化改装工事を終えて2017年1月に復帰したB-187「コムソモリスク・ナ・アムーレ」が務めました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で遭難潜水艦の救助訓練が行なわれた]
5月3日には、ロシア海軍と中国海軍の水上戦闘艦による対空防衛訓練が実施されました。
「敵機」役を演じたのは、中国海軍航空隊の対潜哨戒機H-6Lです。
ロシア海軍からは、ロケット巡洋艦、大型対潜艦2隻、コルベットが参加しました。
中国海軍からは、この4隻が参加しました。
052型駆逐艦112「哈爾濱」(1994年7月就役)
052C型駆逐艦150「長春」(2013年1月31日就役)
054A型フリゲート579「邯鄲」(2015年8月19日就役)
054A型フリゲート539「蕪湖」(2017年6月29日就役)
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