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ロシア海軍第14次アデン湾海賊対処部隊はウラジオストクを出港した

本日(11月2日)、ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」を中核とするアデン湾海賊対処部隊ウラジオストクを出港しました。
[大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフは11月初頭にアデン湾へ向かう]
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区広報サービス発表
2012年11月2日10時41分配信
【大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」はアフリカの角へ進路を取った】

11月2日、ウラジーミル・ウドヴェンコ少将が指揮する太平洋艦隊艦船支隊は、祖国の港を去り、民間船航行の安全を保障する任務を遂行する為、アラビア海へ進路を取った。

支隊は、太平洋艦隊に所属する大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」中型海洋給油船「イルクト」救助曳船「アラタウ」で構成される。

大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」艦長アンドレイ・クズネツォフ1等海佐によると
「艦の乗組員は、与えられた任務を果たす準備が出来ています。
艦の機器及び兵器は、通常モードで動作しております」


アデン湾への航路の途中、ロシア海軍将兵は、インドの同僚が居るムンバイ港を訪問する。
寄港中に、インド共和国海軍艦船と「SAREX」のような合同演習の実施が計画されている。

戦闘勤務中に太平洋艦隊将兵は、タイ南朝鮮ジブチ及びセイシェル諸島を業務寄港の為に訪問する。

大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」艦上には、以前にロシアでの訓練と国際海賊対処の経験を経た2機のヘリコプターKa-27から成る航空隊と太平洋艦隊海軍歩兵部隊が載っている。

想い起して欲しい。
2010年5月、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」乗組員は、海賊からロシアタンカー「モスクワ大学」を解放するという前例の無い作戦を実施した事を。
この複雑な作戦は、イリダル・アフメロフ1等海佐の指揮下で行なわれた。


テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより
2012年11月2日13時11分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はウラジオストクを去り、アデン湾へ進路を取った】


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[ロシア海軍のアデン湾(ソマリア沖)海賊対処活動]
[ロシア海軍のソマリア海賊対策(旧ブログ)]

ロシア海軍は、2008年10月の警備艦「ネウストラシムイ」以降、今年5月の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」まで13回に渡りアデン湾へ海賊対処部隊を派遣しています。

1:警備艦「ネウストラシムイ」
2:大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラドフ」
3:大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
4:大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
5:大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」
6:警備艦「ネウストラシムイ」
7:大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
8:大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」
9:大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラドフ」
10:大型対潜艦「セヴェロモルスク」
11:大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
12:大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
13:大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」


これに続く14番目のロシア海軍海賊対処部隊は、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」が中核となります。

記事中でも触れられていますが、「マルシャル・シャーポシニコフ」は2010年5月にもアデン湾へ行っています。

この時には、ソマリア海賊に乗っ取られたロシアのタンカー「モスクワ大学」の解放作戦を実施しました。
【ソマリア海賊:露タンカー乗っ取り 翌日に解放】

『ロシア通信社ノーボスチ』情報グラフィックより。
2012年5月7日配信
【乗っ取られたタンカー「モスクワ大学」の突入解放作戦】

タンカー「モスクワ大学」を乗っ取ろうとしたソマリア海賊は1名が射殺され、10名が拘束されました。
しかし、拘束された10名も、ゴムボートに乗せられて海上へ放逐され、その後、死亡しました。
結果的に、「モスクワ大学」を襲撃したソマリア海賊は、11名全てが死亡しました。

この作戦の指揮官は、当時、太平洋艦隊第44対潜艦旅団司令だったイリダル・アフメロフです。
[ソマリア海賊対処部隊指揮官イリダル・アフメロフの華麗な戦歴]

この事件はロシアで映画化されます。
[アデン湾における大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフの活躍を描いた映画が撮影される]

アフメロフ氏は、その後、2011年12月に12番目の「アドミラル・トリブツ」部隊の指揮官としてアデン湾へ行き、帰港後、沿海地方異種戦力連合小艦隊司令官代理(副司令官)に昇格しました。
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