ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で実弾射撃訓練が実施された

『タス通信』より
2019年5月4日21時13分配信
【中国海軍及び太平洋艦隊の艦は海上での複合射撃を実施した】
モスクワ、5月4日/タス通信
太平洋艦隊及び中国人民解放軍海軍の艦の乗組員は、ロシア-中国海軍演習『海洋協同-2019』の完了段階の枠組みにおいて、海上および空中目標への複合射撃を実施した。
土曜日に太平洋艦隊広報サービスは発表した。
「艦は海上盾への砲射撃を成功裏に実施し、その後、空中目標への射撃を実施しました。
乗組員は、仮想敵の艦を模した水上標的と飛行装置を撃破しました」
声明では、こう述べられた。
演習合同司令部は、射撃の結果を「優秀」と評した。
以前、射撃にはロシア海軍及び中国海軍の戦術グループが参加すると伝えられた。
ロシア戦術グループは、巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・トリブツ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」で構成される。
中国戦術グループには、駆逐艦「哈爾濱」、「長春」、更には警備艦「蕪湖」、「邯鄲」が加わっている。
ロシア-中国双務海軍演習『海洋協同-2019』の海上部門は、5月1日に中国の青島港で始まった。
演習は、海上での防衛及び合同で安全保障の脅威へ対処する海軍の能力の発展の為の合同活動の統制の強化へ指向されている。
両国からは15隻の水上艦、潜水艦、支援船、10機の航空機及びヘリコプター、海軍歩兵部隊が関わる。
ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は、2019年4月29日~5月4日に実施されます。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は2019年4月29日から5月4日まで青島沖で実施される]
2019年4月1日、「アドミラル・ヴィノグラードフ」と「アドミラル・トリブツ」、そして中型海洋給油船「イルクト」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、アジア太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]
太平洋艦隊艦船支隊は4月2日午後11時以降に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月3日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
4月8日、太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンのマニラ港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンのマニラへ入港した]
マニラ滞在中、大型対潜艦2隻は一般公開されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはマニラで一般公開された]
太平洋艦隊艦船支隊は4月13日にマニラを出航し、フィリピン海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はマニラを去り、フィリピン海軍と合同演習を実施した]
4月16日にベトナムのカムラン港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港へ到着した]
4月21日にカムラン港を出航し、中国へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港を去り、中国へ向かった]
4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」がウラジオストクを出航し、『海洋協同-2019』へ参加する為に中国の青島へ向かいました。
その前(おそらくは4月22日頃)にはコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」も出航しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加する為にウラジオストクを出航した]
コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」、そして潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」は4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」は4月26日に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月27日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
後発出航組は、青島へ向かう途中でダメージコントロールなどの訓練を行ないました。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはダメージコントロール訓練を行なった]

その後、ベトナムから戻ってくる艦船支隊と、後から出航した艦船支隊は黄海で合流し、4月29日に中国の青島港へ入港しました。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は青島港へ到着した]

太平洋艦隊艦船支隊の入港後、『海洋協同-2019』の公式開始式典が開催されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』が始まった]
今回、ロシア海軍側の演習統制官を務めるのは、ロシア海軍副総司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将です。
以前の『海洋協同』には、中将クラスの将官が演習統制官として派遣されていましたが、今回、初めて海軍大将が派遣されました。
5月1日、演習へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船は青島港を出航しました。
[合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船は青島港を出航した]
5月2日には、遭難潜水艦の救助訓練が行なわれました。
ロシア側の遭難潜水艦の役は、近代化改装工事を終えて2017年1月に復帰したB-187「コムソモリスク・ナ・アムーレ」が務めました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で遭難潜水艦の救助訓練が行なわれた]
5月3日午前には、ロシア海軍と中国海軍の水上戦闘艦による対空防衛訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で対空防衛戦闘訓練が実施された]
5月3日午後には、ロシア海軍と中国海軍の水上戦闘艦による対潜戦闘訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で対潜戦闘訓練が実施された]
演習最終日の5月4日午前には、不審船の臨検訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で不審船の臨検訓練が実施された]
そして5月4日午後には、海上および空中標的への実弾射撃訓練が実施されました。
今回の両国の参加艦の砲門数を合計すると、こうなります。
ロシア海軍:130mm砲×2門、100mm砲×5門、30mm6連装機関砲×16
中国海軍:100mm砲×3門、76mm砲×2門、30mm7連装機関砲×6、30mm11連装機関砲×2
ロシア海軍からは、8隻が『海洋協同-2019』へ参加します。
ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1990年1月7日就役)
大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(1989年5月1日就役)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役)
コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(2017年7月20日就役)
大型揚陸艦「オスリャービャ」(1981年12月19日就役)
救助船「イーゴリ・べロウソフ」(2015年12月25日就役)
中型海洋給油船「イルクト」(1975年12月就役)
潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」(1991年12月30日就役)
中国海軍からは、6隻が参加しています。
052型駆逐艦112「哈爾濱」(1994年7月就役)
052C型駆逐艦150「長春」(2013年1月31日就役)
054A型フリゲート579「邯鄲」(2015年8月19日就役)
054A型フリゲート539「蕪湖」(2017年6月29日就役)
926型潜水艦救難艦864「海洋島」(2010年就役)
ディーゼル潜水艦1隻
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