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ロシア海軍の為の7万トン級原子力空母の開発作業は2023年に始まる

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『タス通信』より
2019年5月7日14時3分配信
【情報筋:ロシア初の原子力航空母艦の開発は2023年に始まる】
モスクワ、5月7日/タス通信

ロシア初の原子力航空母艦を作成する為の科学研究-試験設計作業は2023年に始まり、それは国家軍備プログラムに含まれている。
火曜日に『タス通信』は造船分野の情報提供者より伝えられた。

「新たな航空母艦の為の科学研究-試験設計作業は、現行の2027年までの国家軍備プログラムに含まれており、2023年に始まります」
対談者は話した。

彼は明らかにした。
「艦は原子力動力装置を有し、排水量は7万トンになります」

『統合造船業営団』は、未だ「この艦を設計する為の具体的な戦術-技術的課題をロシア国防省から受け取っていない」『タス通信』へ伝えた。
と同時に、将来艦には航空母艦も含まれる事を営団は指摘した。
「このような課題を軍当局から受け取った場合、営団の企業は、それを現実化する用意が有ります」
『統合造船業営団』
は付け加えた。

以前、ロシア海軍は、原子力動力装置を有する将来航空母艦の受領をロシア海軍は2030年末に見込んでいると表明した。
国防省は、航空母艦の建造契約は2025年末には署名できる事を指摘した。

現在、ロシア海軍は、通常動力装置を有する唯一の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を有している。
同艦は修理及び近代化を行なっており、2021年には復帰しなければならない。

ソヴィエト連邦は、原子力航空母艦「ウリヤノフスク」の建造をニコラエフ造船所で開始したが、同国が崩壊したが故に、作業は中止され、用意されていた船体部分は解体された。
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[ロシア新世代航空母艦]
ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの設計開発作業は2007年に始まりました。

将来航空母艦は、複数の設計草案が提示されており、この内の1つは排水量75000トンになるようです。
[ロシア海軍の将来航空母艦の設計草案は2018年末までにロシア国防省へ提出される]

将来航空母艦アイランドは非金属複合材料製になります。
[ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる]

将来航空母艦の動力に関しては、通常動力(ガスタービンなど)と原子力推進の2つのヴァージョンが検討されていますが、ロシア海軍原子力推進を望んでいます。
[ロシア海軍将来正規空母は原子力推進となる]
[ロシア海軍将来正規空母と将来駆逐艦リデル級は同型の原子力機関を搭載する]

将来航空母艦の建造は、早くても2020年代後半になるようです。
[ロシア海軍の為の新世代空母の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開始される]

既に将来航空母艦の為の搭載機として、新たなVSTOL艦上戦闘機の開発が始まっています。
[ヤコブレフ新世代VSTOL艦上戦闘機]

この他、将来航空母艦の搭載機として、艦上早期警戒機艦上無人機も新たに開発されます。
[ロシア海軍航空隊司令官は語る]

ロシア海軍は、以前から最低でも7万トン級の原子力空母を望んでおりますが、今回の記事に登場する「造船業界の情報提供者」によると、それが採用され、その開発作業は2023年から始まるとの事です。
[ロシア海軍の将来航空母艦は7万トン級になる]
[ロシア海軍の為の新世代原子力空母が建造される]

ロシア造船業界も、以前から重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(約6万トン)よりも大きな航空母艦を建造できると表明しています。
[ロシア造船業界はアドミラル・クズネツォフよりも大型の新世代航空母艦を建造できる]

VSTOL艦上戦闘機を搭載するのならば、必ずしも7万トン級の航空母艦である必要はありませんが、例えば、2017年12月に就役したグレートブリテン海軍新型航空母艦「クイーン・エリザベス」(VSTOL戦闘機搭載)は満載排水量は65000トンと、ロシア海軍の現用の「アドミラル・クズネツォフ」よりも大きいので、このクラスを想定しているのかもしれません。
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将来航空母艦は、セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』サンクトペテルブルク市『バルト工場』が協同で建造する事になる可能性が高いようです。

『セヴマシュ』
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『バルト工場』
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