ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』へ参加した太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはウラジオストクへ帰投した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2019年5月7日3時15分配信
【親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、ロシア-中国演習『海洋協同-2019』の後にウラジオストクへ戻ってきた】
本日、太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、遠距離航海からウラジオストクへ戻ってきた。
同艦は7隻から成る戦闘艦・支援船支隊を率い、この数年で最大のロシア-中国海軍双務演習『海洋協同-2019』へ参加した。
演習の枠組みで、巡洋艦は中国の青島港への寄港を行なった。
黄海においては、ロシア-中国合同艦船支隊の一員として砲射撃及び深海爆撃を実施し、対潜任務、合同戦術操艦及び通信へ取り組んだ。
航海期間に「ワリャーグ」は約3000海里を航行した。
ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は、2019年4月29日~5月4日に黄海で実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は2019年4月29日から5月4日まで青島沖で実施される]
2019年4月1日、「アドミラル・ヴィノグラードフ」と「アドミラル・トリブツ」、そして中型海洋給油船「イルクト」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、アジア太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]
太平洋艦隊艦船支隊は4月2日午後11時以降に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月3日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
4月8日、太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンのマニラ港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はフィリピンのマニラへ入港した]
マニラ滞在中、大型対潜艦2隻は一般公開されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはマニラで一般公開された]
太平洋艦隊艦船支隊は4月13日にマニラを出航し、フィリピン海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はマニラを去り、フィリピン海軍と合同演習を実施した]
4月16日にベトナムのカムラン港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港へ到着した]
4月21日にカムラン港を出航し、中国へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのカムラン港を去り、中国へ向かった]
4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」がウラジオストクを出航し、『海洋協同-2019』へ参加する為に中国の青島へ向かいました。
その前(おそらくは4月22日頃)にはコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」も出航しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加する為にウラジオストクを出航した]
コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」、そして潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」は4月24日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型揚陸艦「オスリャービャ」は4月26日に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年4月27日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
後発出航組は、青島へ向かう途中でダメージコントロールなどの訓練を行ないました。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはダメージコントロール訓練を行なった]

その後、ベトナムから戻ってくる艦船支隊と、後から出航した艦船支隊は黄海で合流し、4月29日に中国の青島港へ入港しました。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は青島港へ到着した]

太平洋艦隊艦船支隊の入港後、『海洋協同-2019』の公式開始式典が開催されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』が始まった]
今回、ロシア海軍側の演習統制官を務めるのは、ロシア海軍副総司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将です。
以前の『海洋協同』には、中将クラスの将官が演習統制官として派遣されていましたが、今回、初めて海軍大将が派遣されました。
5月1日、演習へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船は青島港を出航しました。
[合同演習『海洋協同-2019』へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船は青島港を出航した]
5月2日には、遭難潜水艦の救助訓練が行なわれました。
ロシア側の遭難潜水艦の役は、近代化改装工事を終えて2017年1月に復帰したB-187「コムソモリスク・ナ・アムーレ」が務めました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で遭難潜水艦の救助訓練が行なわれた]
5月3日午前には、ロシア海軍と中国海軍の水上戦闘艦による対空防衛訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で対空防衛戦闘訓練が実施された]
5月3日午後には、ロシア海軍と中国海軍の水上戦闘艦による対潜戦闘訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で対潜戦闘訓練が実施された]
演習最終日の5月4日午前には、不審船の臨検訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で不審船の臨検訓練が実施された]
5月4日午後には、海上および空中標的への実弾射撃訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』で実弾射撃訓練が実施された]
これで『海洋協同-2019』は完了し、演習へ参加した太平洋艦隊艦船部隊は、そのまま洋上で中国海軍艦船部隊の見送りを受けて青島沖を去りました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』は完了した]
5月5日11時、「ワリャーグ」は対馬海峡を北上しました。
同日20時、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、救助船「イーゴリ・べロウソフ」、潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」が対馬海峡を北上しました。
5月6日6時には、大型揚陸艦「オスリャービャ」が対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年5月7日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
そして5月7日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」はウラジオストクへ帰投しました。
今回の太平洋艦隊広報部発表では、「ワリャーグ」以外の艦の名前は一切出てこないので、「ワリャーグ」が一足先に戻ってきたようです。
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