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ロシア海軍の新世代原潜の為の重電池魚雷の試験は進められている

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年5月13日9時43分配信
【重電池魚雷は今年にロシア海軍へ軍備採用される-開発者】
モスクワ、5月13日、インタファクス

将来原子力潜水艦が装備する最新の電池魚雷は国家試験を行なっており、準備される見本品の海軍への引き渡しは、今年中に計画されている。
『インタファクス』は、国立研究-製造事業『レギオーン』総取締役イーゴリ・クルイロフより伝えられた。

「国立研究-製造事業『レギオーン』は、潜水艦の為の様々な兵装手段に従事しております。
我々の視点による将来の方向性の1つは、重電池魚雷の作成と、その開発の完了です。
現在、それは国家試験を行なっており、我々は、今年中に海軍が準備のできた戦闘ユニットとしての見本品を受領する事を望んでおります」
イーゴリ・クルイロフ
は話した。

彼は質問に答え、『レギオーン』が作成する将来魚雷兵器は、新世代戦略潜水艦の為のものであると述べた。

総取締役は更に、ロシア連邦海軍最新潜水艦の兵装として、複合体「パケート-NK」を見込んでいる。
「これは素晴らしいものであり、その構成には対魚雷用も有ります」
「それは、魚雷攻撃を撃破する為に意図されております。
我々にとってパケート-NKは価値の有るものであり、発案から量産までは『レギオーン』が実現しました。
新世代潜水艦の防護の課題を解決する為、対魚雷兵器が使用される事を願っております」
イーゴリ・クルイロフ
は指摘した。

国立研究-製造事業『レギオーン』は、ロシア海軍及び航空宇宙軍の為の高精度兵器開発の主要企業の1つである。
コーポレーション『戦術ロケット兵器』へ加わっている。



【国立研究-製造事業『レギオーン』公式サイト】

現在、ロシア海軍向けとして、幾つかの新型魚雷が開発、生産されています。

汎用深海誘導魚雷「フィジーク」(2015年4月制式採用)
[新型誘導魚雷フィジークはロシア海軍へ制式採用された]

汎用深海誘導魚雷「フトリャル」(「フィジーク」の改良型)
[ロシア海軍の為の最新深海誘導魚雷フトリャルの試験は2017年末までに完了する]

汎用電池魚雷UET-1(2018年2月に生産契約を締結)
[ロシア海軍の為の新型電池魚雷UET-1は2023年までに73基が生産される]

今回の記事に登場する「重電池魚雷」は、これらの新型魚雷とは別のものになるようです。
国家試験が行なわれているのは、おそらくキルギス共和国イシク・クル湖でしょう。
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この「重電池魚雷」は、新世代戦略原潜(ボレイ級)向けのようです。


今回の記事に登場する国立研究-製造事業『レギオーン』は、対潜/対魚雷複合体「パケート」も開発しています。
[ロシア海軍の為の対潜/対魚雷複合体パケート]
今の所は水上艦にしか装備されていない「パケート」ですが、開発元の『レギオーン』は、これを潜水艦にも搭載できると考えています。
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