ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォはシリアのタルトゥースへ入港した
- カテゴリ:地中海情勢(2019年)
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年5月13日15時15分配信
【シリアのタルトゥースへ2隻の「カリブル」搭載艦が入港した】
ロシア海軍の物資-技術サービス供給所が配置されているシリアのタルトゥース港へ、有翼ミサイル「カリブル」で武装するフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」及び小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」が入港した。
『インタファクス』が伝えたように、乗組員はタルトゥースで物資を補充する。
「主な任務として、外国船への同行、更には地中海における海軍旗のデモンストレーションが有ります」
報道機関は小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」艦長アレクセイ・オルリャノフの談話を引用した。
「新たな艦は、地上目標への有翼ミサイル"カリブル"発射の実施という任務遂行の為の現代的な兵装を有しております」
次に、「アドミラル・グリゴロヴィチ」艦長コンスタンチン・アクショーノフは述べた。
地中海で活動するロシア海軍常設作戦連合部隊は、ローテーションに基づく約15隻の艦船で構成されている事が想い起こされる。
タルトゥースの物資-技術サービス供給所に関するロシア-シリア合意によると、港内には核動力装置装備艦を含め、11隻までの艦が配置できる。
更には、艦船修理基盤の拡張が予定されている。
[Mil.Press Flot参照]
「アドミラル・グリゴロヴィチ」はプロジェクト11356フリゲートのトップである。
遠海ゾーン警備艦に属しており、『北方計画設計局』により作成された。
沿バルト造船工場『ヤンターリ』で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水した。
2016年6月に黒海艦隊へ到着した。
「オレホヴォ・ズエヴォ」は、第7のプロジェクト21631(コード名「ブヤン-M」)小型ロケット艦であり、2014年5月29日にゼレノドリスク造船工場で起工された。
艦は2018年7月17日に進水し、8月には建造及び航行試験と国家試験の実施を完了する為、ノヴォロシースク基地への移動を行なった。
2018年12月、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」は黒海艦隊へ補充された。
ロシア黒海艦隊に所属するプロジェクト11356Rフリゲートの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494)(2016年3月11日就役)は、2019年4月21日にボスポラス海峡を南下し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部へ到着した]
4月23日未明、同型艦「アドミラル・エッセン」及び小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」と共に夜間の通信訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の軍艦は地中海東部で夜間の通信訓練を行なった]
5月6日には、地中海沿岸の艦船駐留所(シリアのタルトゥース港)を敵のミサイル攻撃から護るという想定の対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はシリアのタルトゥース港で対空防衛演習を行なった]
5月8日~9日にキプロスのリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はキプロスへ行く]
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の7番艦「オレホヴォ・ズエヴォ」(2018年12月10日就役)は、2019年3月26日にボスポラス海峡を通過し、その後地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは地中海東部(シリア沖)へ行く]
4月23日未明には、フリゲート「アドミラル・エッセン」及び「アドミラル・グリゴロヴィチ」と共に夜間の通信訓練を行なっています
[ロシア海軍黒海艦隊の軍艦は地中海東部で夜間の通信訓練を行なった]
そして5月13日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」と「オレホヴォ・ズエヴォ」は、シリアのタルトゥース港へ寄港しました。

現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2019年3月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「スタールイ・オスコル」:2019年4月末から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2019年4月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」:2019年3月末から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「オルスク」:2019年4月末から地中海東部に滞在
軍用輸送船「ドヴィンツィヤ-50」:2019年5月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」:2019年4月上旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2018年12月末から地中海東部に滞在
救助曳船SB-739:2019年4月上旬から地中海東部に滞在
サルベージ船KIL-158:2019年4月末から地中海東部に滞在
工作船PM-56:2019年1月下旬から地中海東部に滞在
- 関連記事
-
- ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はキプロス訪問を終えた
- ロシア海軍黒海艦隊の対水中工作艇スヴォーロヴェツはシリアのタルトゥースへ行く
- ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォはシリアのタルトゥースへ入港した
- ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はキプロスへ行く
- ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はシリアのタルトゥース港で対空防衛演習を行なった
スポンサーサイト