ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の高空迎撃戦闘機MiG-31はアラスカ沖でロシア航空宇宙軍の戦略ロケット爆撃機Tu-95MSを護衛した
- カテゴリ:高空迎撃戦闘機MiG-31
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年5月27日7時2分配信
【太平洋艦隊の戦闘機はロシア航空宇宙軍の戦略ロケット機Tu-95MSを護衛した】
太平洋艦隊海上航空隊の戦闘機飛行士は、5月22日にロシア連邦航空宇宙軍のロケット機Tu-95MSを護衛し、太平洋艦隊の担当ゾーンでの活動を保障した。
以前に伝えたように、ロシア連邦航空宇宙軍の戦略ロケット機Tu-95MSは、チュクチ海、ベーリング海、オホーツク海、更にはアラスカ沿岸西方、アリューシャン列島沿岸北方及び太平洋海域に沿って、中立水域上空での計画飛行を行なった。

Tu-95MSへ随伴し、飛行の安全を保障する為、エリゾヴォ飛行場(カムチャツカ地方)から太平洋艦隊海上航空隊の高空迎撃戦闘機MiG-31のペアが上がった。
指定地点で戦闘機飛行士は戦略ロケット機と合流し、Tu-95MS乗員と目視及び無線での接触を行ない、更には、太平洋艦隊の担当ゾーン全ての飛行へ同行した。
飛行実施の安全保障の為、MiG-31はロケット機の飛行ルート上の電波位置測定偵察を実施した。
全ての飛行は、空域使用の国際法規に厳密に沿って実施された。
[高空迎撃戦闘機MiG-31(ロシア太平洋艦隊)]

カムチャツカ半島のエリゾヴォ飛行場には、太平洋艦隊海軍航空隊の迎撃戦闘機MiG-31(第865独立戦闘機航空連隊)が駐留しています。
エリゾヴォ基地

エリゾヴォ基地のMiG-31



このMiG-31は、元々はロシア防空軍に所属していたのですが、防空軍が空軍と合併した後の1998年7月1日に海軍航空隊へ移管されました。
(第865独立戦闘機航空連隊は1989年にSu-15からMiG-31へ機種改編)
現在は、約30機のMiG-31が配備されています。
現在、ロシア航空宇宙軍のMiG-31は、電子機器を換装し、対地/対艦ミサイルの運用能力を付与するMiG-31BMへの近代化改修を行なっています。
太平洋艦隊海軍航空隊所属のMiG-31もMiG-31BMへ改修される事になり、2019年2月20日に最初の2機がカムチャツカのエリゾヴォ飛行場へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMが配備された]
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊は近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMの慣熟訓練を進めている]
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊は近代化改修された高空迎撃戦闘機MiG-31BMの飛行訓練を行なっている]
今年中には更に数機のMiG-31がMiG-31BMへの改修を終えてエリゾヴォへ到着します。
2019年5月22日、ロシア航空宇宙軍の2機の戦略爆撃機Tu-95MSがアラスカ及びアリューシャン列島沖を飛行し、アメリカ空軍の戦闘機F-22がスクランブル発進しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2019年5月22日14時0分配信
【ロシア航空宇宙軍の2機の戦略ロケット機Tu-95MSは、アラスカ沿岸西方及びアリューシャン列島沿岸北方に沿って計画飛行を実施した】
この時、太平洋艦隊海軍航空隊所属のMiG-31もTu-95MSを護衛していたとの事です。
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