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ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦ソヴィェツク(タイフーン)はラドガ湖での最初の航行試験を完了した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2019年5月28日0時30分配信
【プロジェクト22800小型ロケット艦「ソヴィェツク」はラドガ湖水域における工場航行試験の第1段階を成功裏に完了した】

プロジェクト22800小型ロケット艦の最初の生産艦「ソヴィェツク」は、ラドガ湖水域における工場航行試験の第1段階を成功裏に完了した。
乗組員及び試験実施チームは、艦の航行性能及び一連の居住保障システムの機能の点検が提示されていた第1段階試験プログラムを完全に実行した。

小型ロケット艦は、近海ゾーンにおける戦闘活動の実施と、平時および有事に自身で、もしくは協同での任務遂行への参加の為に意図されている。

[プロジェクト22800小型ロケット艦の技術的特性]
全長:約67メートル
幅:約11メートル
基準排水量:約800トン
最大航行速度:30ノット
航続距離:2500海里
兵装:ミサイル複合体「カリブルーNK」AK-176MA砲1基、AK-630M砲2基


艦は最新の制御複合体、電波工学兵装、無線通信機器、航法機器、電波電子戦闘及び対電波電子戦闘兵装、対水中工作兵装、携帯式高射ミサイル複合体を装備する。



プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の2番艦「タイフーン」は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で1番艦「ウラガーン」(後にムィティシと改名)と共に起工されました。
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[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]

「タイフーン」は2017年11月24日に進水しました。

[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦カラクルト級2番艦タイフーン進水(2017年11月24日)]

その後、「タイフーン」「ソヴィェツク」と改名されました。

「タイフーン」改め「ソヴィェツク」は、当初は2018年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、サンクトペテルブルク工場『ズヴェズダー』が製造するディーゼルエンジンM-507D-1-01の納入が遅延した事により、実現しませんでした。
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ディーゼルエンジンM-507D-1-01
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航行試験の開始時期も再三に渡り延期され、最近では、2019年5月16日に出航する予定となっておりましたが、これも遅れ、5月20日に延期されました。
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年5月16日17時1分配信
【「カリブル」を持つ第2の「カラクルト」は5月20日に試験へ出発する】

2019年5月20日、「タイフーン」改め「ソヴィェツク」は、最初の航行試験を行なう為、『ペラ』造船所の岸壁を離れ、ラドガ湖へ出航しました。


[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦ソヴィェツク(タイフーン)、航行試験開始(2019年5月20日)]

そして5月28日までに「ソヴィェツク」ラドガ湖での最初の試験を終えました。
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今後も「ソヴィェツク」ラドガ湖及びバルト海で航行試験を続行します。

「ソヴィェツク」は2019年末までにロシア海軍へ引き渡され、1番艦「ムィティシ」(2018年12月17日就役)と同様にバルト艦隊へ編入されます。
[カラクルト級小型ロケット艦2番艦タイフーン改めソヴィェツクは2019年末までにロシア海軍へ引き渡される]
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