ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバルト海で洋上試験を行なっている

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2019年5月29日16時40分配信
【フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は次の段階の試験の為にバルト海へ出航した】
ロシア海軍の為に企業『北方造船所』(サンクトペテルブルク)で建造されている最新のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、バルチースクで物資を補充した後、バルト艦隊射爆場で実施される工場航行試験の次の段階の為に出航した。
艦の乗組員と工場の試験実施チームは、様々なモードでの主動力装置の機能と航行速力を点検する。
更に、艦の投錨機器、一連の居住保障システムの試験を行なう。
以前、工場航行試験の最初の段階中、発電システム、フェイルセーフシステム、電波工学兵装、通信、換気及び空調装置の自動動作が点検され、更には艦の速力、機動性、安定性が示された。
艦の乗組員は、以前に海軍の統合研修センターで、最新の研修プログラムによる複合訓練を行なっている。
プロジェクト22350フリゲートは遠海ゾーン艦であり、高精度兵器を搭載する。
それは、単独で、そしてロシア海軍の様々なグループの一員としての効果的な活動が可能である。
この艦は5000トンの排水量を有し、全長135メートル、幅16メートル、約30ノットの速力を発揮でき、自立航行期間は30日、乗組員は約200名である。
1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]
起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。
[ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した]
『北方造船所』は、2016年1月13日の時点で「アドミラル・カサトノフ」の完成度は81パーセントと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は81パーセント完成している]
2016年6月下旬、「アドミラル・カサトノフ」へ「主要打撃複合体」が設置されました。
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された]
これは、有翼ミサイル「オーニクス」と「カリブル」の汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSKを指しています。
その後も艤装工事は進められ、2018年2月初頭の時点では完成度98パーセントでした。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート2番艦アドミラル・フロータ・カサトノフは98パーセント完成している]
2018年12月21日、「アドミラル・カサトノフ」は、洋上試験の最初の段階である工場航行試験を開始する為、造船所の岸壁を離れました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは洋上試験を開始した]
フィンランド湾における工場航行試験の第1段階を終えた「アドミラル・カサトノフ」は、2019年1月9日にサンクトペテルブルクへ戻りました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは最初の洋上試験を完了した]
最初の航行試験は、フィンランド湾が結氷していた為、速力は26ノットまでしか出さなかったようです。
(プロジェクト22350フリゲートの最大速力は29ノット)
2019年4月21日、「アドミラル・カサトノフ」は2回目の工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は2回目の洋上試験を開始した]

その後、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争のロシア側公式呼称)の勝利74周年の祝賀行事へ参加する為、一時バルチースクへ戻りました。
「アドミラル・カサトノフ」は5月9日の戦勝記念日をバルチースク軍港で祝いました。
その後、洋上試験を続ける為、再びバルト海へ出航しました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"とコルベット"グレミャーシチー"はバルト海で洋上試験を続ける]
その後、物資補充の為に一旦バルチースクへ戻り、5月29日に出航しました。
「アドミラル・カサトノフ」は、2019年12月末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]
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