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ロシア海軍の新世代掃海艦ウラジーミル・イェメリヤノフは進水した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年5月30日12時33分配信
【第3の「アレクサンドリト」型掃海艦は進水した】

5月30日・木曜日、12時3分、『中部ネヴァ川造船工場』で、ロシア海軍の為の次の掃海艦の進水式典が始まった。
『Mil.Press FlotProm』記者は現地より報告した。
「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は、第3のプロジェクト12700(コード名「アレクサンドリト)対機雷防衛艦である。


式典には、労働者、設計者、業界企業及び海軍の代表が出席した。

造船、兵装及び運用管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフは、海軍総司令官に代わって造船所の従業員を祝福した。
「工場は素晴らしいリズムに達しておりますが、我々は、それでも不足であると考えております。
1年に2隻の艦を納入する事が必要であります。
そして近い将来には3隻を」
彼は付け加えた。
彼によると、「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は、2019年末までには海軍へ補充されなければならない。

『中部ネヴァ川造船工場』総取締役ウラジーミル・セレドホは、艦の進水が起工後2年を経て実施された事を指摘した。
掃海艦は、工場を強く印象付ける事に成功した『中部ネヴァ川造船工場』の指導者に敬意を表して命名された。
「我々は、以前の工場の作業全てを越えるリズムへ入りました」
ウラジーミル・セレドホ
は話した。

「これは、もはや掃海艦に非ず、対機雷防衛艦です」
中央海洋設計局『アルマーズ』
の指導者アレクサンドル・シリャフテンコは強調した。
「それは、完全に他の能力を持っています」
彼は、プロジェクト12700の9隻の生産艦は、一連の改正と完全に新たな性質を得る事を明らかにした。

「ウラジーミル・イェメリヤノフ」艦長には、マクシム・スミルノフ3等海佐が任命された。
その副長アレクサンドル・ピリプチュク大尉は、50名の乗組員は完全に形成され、5月20日から海軍第907訓練センターで研修を行なっていると『Mil.Press FlotProm』へ話した。
特に、船員は国内製の無人艇に習熟する。
研修は7月20日に完了する。

掃海艦の係留試験は6月に計画されている。
8月には最初の出航を行なわなければならない。

掃海艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は2017年4月20日に起工された。
その時点で、同艦は、トップの「アレクサンドル・オブホフ」、「ゲオルギー・クルバトフ」、「イワン・アントノフ」の後のプロジェクト12700の4番艦と見なされていた。
その後、建造中の掃海艦「ゲオルギー・クルバトフ」の艦上で火災が発生し、その結果、艦の引き渡し時期は延期された事により、「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は、実質的にはロシア海軍へ引き渡される第3の「アレクサンドリト」となった。

2017年春、『中部ネヴァ川造船工場』指導者は、「ウラジーミル・イェメリヤノフ」が2018年末に就役する事を承認した。
2019年5月21日、黒海艦隊の代理人は、以前に登場した掃海艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」
黒海艦隊への引き渡し時期は延期され、2020年初頭になったことを確認した。

[『Mil.Press FlotProm』参照]
複合材料のプロジェクト12700掃海艦の排水量は約890トン、速力は16.5ノット、開発者は中央海洋設計局『アルマーズ』である。
基本的な用途は、海軍基地海域での機雷の捜索と破壊である。
それは、水中音響ステーション(ソナー)、遠隔操作の自動水中無人機を艦上へ配置するが、従来の掃海兵装も使用できる。
「アレクサンドリト」無人艇を装備する。

2018年4月、ロシア海軍の為に、「アレクサンドリト」シリーズ8隻に代わって10隻が承認された。
その最後の掃海艦の引き渡しは、8年を経た後の2027年である。



ロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
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従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦が建造されていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなります。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)


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プロジェクト12700「アレクサンドリト」掃海艦の4番艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で2017年4月20日に起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ウラジーミル・イェメリヤノフはサンクトペテルブルクで起工された]

2019年4月2日に屋内造船台より出渠しました。

[ロシア海軍の新世代掃海艦ウラジーミル・イェメリヤノフは屋内造船台から出渠した]

2019年5月下旬までに黒海艦隊の将兵で乗組員が編成され、サンクトペテルブルクで研修を開始しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年5月20日13時1分配信
【黒海艦隊は掃海艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」の乗組員を形成する】

2019年5月30日、「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は進水しました。
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「ウラジーミル・イェメリヤノフ」ロシア海軍への引き渡しは、2019年末~2020年前半に予定されています。
就役後は黒海艦隊へ編入されます。


プロジェクト12700掃海艦は、現在までに6隻が起工され、2隻がロシア海軍へ引き渡されています。

1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日に起工され、2014年6月27日に進水し、2016年12月9日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
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[新世代掃海艦プロジェクト12700の1番艦アレクサンドル・オブホフはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]

2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工され、2016年5月下旬までにガラス繊維強化プラスチックの船体の形成は完了しました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフの船体が形成される]

その後、艦内へ各種機器を設置する為、船体周辺に足場が組まれましたが、2016年6月7日夜に火災が発生しました。
[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]
この為、「ゲオルギー・クルバトフ」の進水と就役は延期される事になり、後続の3番艦が先に就役しました。

3番艦「イワン・アントノフ」は2017年1月25日に起工され、2018年4月25日に進水し、2019年1月26日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
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[新世代掃海艦イワン・アントノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

5番艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は2017年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ヤーコフ・バリャーエフはサンクトペテルブルクで起工された]

6番艦「ピョートル・イリイチョーフ」は2018年7月25日に起工されました。
[ロシア海軍の為のアレクサンドリト級掃海艦6番艦ピョートル・イリイチョーフは起工された]

2019年に起工される7番艦は、2017年5月に死去した元ロシア海軍中将アナトーリー・シレモフ氏の名前が付けられるようです。
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