ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは3年ぶりに出航した
- カテゴリ:ロケット巡洋艦スラヴァ型

『タス通信』より
2019年6月5日17時36分配信
【黒海艦隊旗艦「モスクワ」の修理の第1段階は完了した】
セヴァストーポリ、6月5日/タス通信
修理中だった黒海艦隊旗艦・ロケット巡洋艦「モスクワ」は、水曜日に海へ出た。
水曜日に黒海艦隊広報サービスが発表した声明では、こう述べられている。
「オレグ・クニャーゼフ1等海佐が艦長を務めるロケット巡洋艦モスクワは、黒海艦隊の海上戦闘訓練射爆場へ出航しました。
出航中に乗組員は、全ての戦闘部門の材料部分の複合点検を行ない、海上を移動する艦の主動力装置の航行試験を実施します」
発表では、こう述べられた。
艦隊が『タス通信』へ説明したように、現在、巡洋艦の作業の第1段階は完了している。
広報サービスによると、艦がセヴァストーポリへ戻った時、艦内の全てのシステム及び機構に関する修理作業の次の段階が実行される。
「モスクワ」は、プロジェクト1164「アトラント」のトップ艦である。
1983年に「スラヴァ」の名で運用へ入った。
1996年、巡洋艦は現在の名を受けた。
艦の基本打撃兵装は、16基のミサイルP-1000「ヴルカーン」発射装置である。
「モスクワ」は、同艦の修理及び近代化に関連し、2016年から出航していなかった。
黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(1983年1月30日就役)は、2015年までは何度も長期航海を行なっていました。
[ロシア海軍黒海艦隊の艦船は2015年に総計50万海里以上を航行した]
2015年1月1日の時点では、太平洋遠征(ニューギニア沖まで進出)から戻る途中であり、オマーンで新年を迎えました。
[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-2015年1月)]
2015年5月には中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]
2015年6月には、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]
2015年6月下旬から8月初頭まで大西洋へ進出し、アンゴラと赤道ギニアを訪問しています。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-)]
2015年9月24日にセヴァストーポリを出航して地中海東部(シリア沖)へ向かい、2016年1月9日に帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシリアからセヴァストーポリへ帰港した]
2016年5月21日から7月16日までセヴァストーポリの第13艦船修理工場の浮きドックへ入渠しました。

2016年7月22日、視察のためにセヴァストーポリを訪れたロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将によりナヒーモフ勲章が授与されました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはナヒーモフ勲章を授与された]
2016年7月31日、2017年7月30日、2018年7月29日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
「モスクワ」は、2018年から近代化改装の開始が予定されていましたが、実行には移されませんでした。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2018年からセヴァストーポリで近代化改装を行なう]
ただし、「モスクワ」の近代化改装自体は断念されていません。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワの近代化改装は断念される?]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワの近代化改装は断念されていない]
結局、まずセヴァストーポリの『第13艦船修理工場』で「モスクワ」の修理を行なう事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリで修理を行なう]
その後、セヴェロドヴィンスクへ移動して近代化改装を行なう事も考慮されているようですが、未だ最終決定は下されていません。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワの今後に関する最終決定は下されていない]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワの近代化改装は2020年代初頭に延期される]
そして2019年6月5日、「モスクワ」はセヴァストーポリを出航し、黒海へ出ました。
「モスクワ」にとっては、3年ぶりの出航です。


今回の出航の目的は、修理後の点検のようです。
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