空母ヴィクラマーディティヤ、2013年6月に引き渡し?
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『イタル-タス通信』より
【航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」は2013年中期にインドへ引き渡される】
カリーニングラード、11月9日/イタル-タス通信 ウラジーミル・ヌヤクシェフ
航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」/元ロシア「アドミラル・ ゴルシコフ」は、2013年中期にインドへ引き渡される。
これは本日(11月9日)、カリーニングラードにおいて「統合造船業営団」副総裁セルゲイ・フォラフォノフが記者団に伝えた事である。
彼は、沿バルト造船工場「ヤンターリ」で建造されたインド海軍の次のフリゲート「タルカシュ」の引き渡し式典に出席していた。
「航空母艦ヴィクラマーディティヤに関するインド側との会談は、ほぼ完了しました。
ボイラーの断熱システムを交換した後、2013年には引き渡せるでしょう」
フォラフォノフ氏は話した。
「統合造船業営団」副総裁は、航空母艦のボイラーの断熱材はインド側の要望により作成されたが、海洋において同艦が航海試験を行なった際、負荷に耐えられなかった事を想起した。
「これは、プロジェクト上の過ちというわけではありませんが、インド側の要望に応じてボイラーに設置されたこれらの断熱材は、全ての振動特性が考慮されておらず、航行中にケースが歪んでしまいました」
フォラフォノフ氏は指摘した。
「その結果、このような結末となりました」
「統合造船業営団」副総裁は強調した。
フォラフォノフ氏によると
「ボイラーには別の被覆物が付けられる事になり、インドの同僚は新たな被覆物のデータの説明を受けてこれに同意し、署名しました。
作業は、以前に航空母艦の為のボイラーの製造に従事していたバルト造船工場で実施されます」
「来年、航空母艦ヴィクラマーディティヤは完全に復旧し、インド側へ引き渡されます」
フォラフォノフ氏は確認し、それは2013年6月であると付け加えた。
(2012年9月11日19時52分配信)
[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]
今年(2012年)12月に就役する筈だったインド空母「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)ですが、試験中にボイラーが損傷し、引き渡し時期が延期される事になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤ、引渡し延期?]
[空母ヴィクラマーディティヤは23ノットでセヴェロドヴィンスクへ向かっている]
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[中国はロシアへの耐火レンガ輸出を否定した]
[空母ヴィクラマーディティヤの修理には3ヶ月以上掛からない]
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年10-12月にインドへ引き渡される]
10月末、ロシア造船業の総元締めである「統合造船業営団」総裁(つまり、今回の記事に登場するセルゲイ・フォラフォノフ氏の上司)アンドレイ・ジャチコフ氏は、空母「ヴィクラマーディティヤ」は2013年末までに引き渡されると発言しました。
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年末にインドへ引き渡される]
今回の「統合造船業営団」副総裁の発言は、2013年末まで掛からずにボイラーの修理を終えてインドへ引き渡せるという事でしょう。

ボイラーの修復作業は、このボイラーKVG-3Dを製造したサンクトペテルブルク市の「バルト工場」が担当します。
『バルト工場』公式サイトより
2005年5月31日
【バルト工場は、「アドミラル・ゴルシコフ」の為の最初のボイラーを製造した】
なお、記事中にも有りますが、セルゲイ・フォラフォノフ氏は、2012年11月9日にカリーニングラードの「ヤンターリ」造船所で開催されたプロジェクト11356フリゲート「タルカシュ」のインド海軍引き渡し式典に出席しました。
今回の発言は、その引き渡し式典の会場で記者団に述べた事です。
『イタル-タス通信』より
2012年11月9日13時32分配信
【カリーニングラードでフリゲート「タルカシュ」はインドへ引き渡された】
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