ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは進水した


『タス通信』より
2019年6月11日21時19分配信
【小型ロケット艦「イングシェチア」はタタールスタンで進水した】
ゼレノドリスク/タタールスタン、6月11日/タス通信
火曜日、株式会社『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』の敷地内で、プロジェクト21631小型ロケット艦シリーズの8番艦「イングシェチア」が進水した。
『タス通信』特派員は現地より伝えた。
「ロシア海軍へ、境界線、我が国の利益の保護及び防護の最も困難な課題の解決を可能にする多目的艦が補充されます。
我が共和国は、艦への効果的な後援に相応しく、艦上では当方の徴収兵が勤務し、これは、青年層の軍事愛国心教育新たなレベルの作業の立ち上げを可能にします」
イングーシの首長、ユヌス=ベク・エフクロフは式典で話した。
彼は、ゴルスキー幼年学校の生徒と他の若者が、計画的に海軍学校へ入る事を希望した。
「この艦で勤務に就く事を確信します」
プロジェクト21631小型ロケット艦は、2010年からロシア連邦海軍の為に建造されている多目的の「河川-海」クラスの艦である。
艦は、ミサイル複合体「カリブル-NK」を含む最新の風貌の砲、ミサイル及び電波電子兵装を装備する。
現在、ロシア海軍で、同プロジェクトの7隻~トップの「グラード・スヴィヤージスク」、生産艦「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」、「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「オレホヴォ・ズエヴォ」が勤務へ就いている。
更に2隻の同プロジェクト艦~「グライヴォロン」、「グラード」が造船台に在る。
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の8番艦「イングシェチア」は、ゼレノドリスクの『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年8月29日に起工されました。

それから約5年経った2019年6月11日に進水しました。
「イングシェチア」は、2019年末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦は、これまでに12隻が起工され、この内の7隻がロシア海軍へ引き渡されています。
全てロシア内陸部ゼレノドリスクの『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で建造されています。

[小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」]
建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備
建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備
建造番号633「ヴェリキー・ウスチュグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工/2014年5月21日進水/2014年11月18日納入/2014年12月19日就役
カスピ小艦隊へ配備
建造番号634「ゼリョヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工/2015年4月2日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備/2016年10月にバルト艦隊へ転属
建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工/2015年4月3日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備/2016年10月にバルト艦隊へ転属
建造番号636「ヴイシニー・ヴォロチョーク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工/2016年8月22日進水/2018年5月25日納入/2018年6月1日就役
黒海艦隊へ配備
建造番号637「オレホヴォ・ズエヴォ」Орехово-Зуево
2014年5月29日起工/2018年7月18日進水/2018年12月10日就役
黒海艦隊へ配備
建造番号638「イングシェチア」Ингушетия
2014年8月29日起工/2019年6月11日進水/2019年末就役予定
黒海艦隊へ配備予定
建造番号639「グライヴォロン」Грайворон
2015年4月10日起工/2020年就役予定
黒海艦隊へ配備予定
建造番号640「グラード」Град
2017年4月24日起工/2021年就役予定
建造番号641「ナロ・フォミンスク」Наро-Фоминск
2018年2月23日起工/2022年就役予定
建造番号642「スタヴロポリ」Ставрополь
2018年7月12日起工/2023年就役予定
プロジェクト21631は12番艦までの建造が計画されており、この内の10~12番艦の建造契約は2016年9月に締結されました。
[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦3隻(10-12番艦)の建造契約が締結された]
プロジェクト21631の主要兵装は、有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
「カリブル」には、対艦攻撃型(最大射程375km)と対地攻撃型(最大射程2500km)が有ります。

[打撃巡航ミサイル「カリブル」]
従来の小型ロケット艦は対艦攻撃のみに特化していましたが、「ブヤン-M」は対地攻撃用の有翼ミサイルを搭載する事により、地上への戦力投射にも使用できるようになりました。

「ブヤン-M」の対空兵装は、「ギブカ」と「ドゥエト」です。
近接高射ミサイル「ギブカ」

30mm2連装ガトリング砲「ドゥエト」

今後、「ブヤン-M」は電子機器や対空兵装の近代化が計画されています。
[ロシア海軍のプロジェクト21631ブヤン-M小型ロケット艦は電子機器と対空兵器を更新する近代化が計画されている]
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