新型哨戒艦ドミトリー・ロガチョフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された
- カテゴリ:プロジェクト22160哨戒艦
本日(2019年6月11日)、プロジェクト22160哨戒艦の2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」はロシア連邦海軍へ就役しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年6月11日16時14分配信
【哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」へ聖アンドレイ旗が揚がった】
6月11日・火曜日、プロジェクト22160哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」は公式に黒海艦隊へ受け入れられ、その式典がノヴォロシースク海軍基地で開催された。
ロシア連邦国防省は発表した。
黒海艦隊司令官イーゴリ・オシポフ中将は、新たな哨戒艦への聖アンドレイ旗の掲揚は、艦隊の近代化プランの実現の続行である事を強調した。
「新たな艦の受け入れプロセスはスケジュール通りに行なわれています」
中将は強調した。
彼によると、今年には黒海艦隊へプロジェクト12700海洋掃海艦「イワン・アントノフ」が補充される。
「ドミトリー・ロガチョフ」は、プロジェクト22160の最初の生産艦である。
それは『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年夏に起工され、2017年に進水した。
2018年12月初頭、艦はセヴァストーポリへ到着し、その海軍への引き渡しは同年末に計画されていたが、2019年に延期された。
2019年3月初頭、コルベットは第2特別錬成任務「航行及び単艦での戦闘実施」を成功裏に遂行し、その就役は4月になる筈だった。
[Mil.Press Flot参照]
プロジェクト22160哨戒艦(コルベット)は『北方計画設計局』により開発された。
艦は、海上経済ゾーンの防護及び保護の為に意図されており、更には、捜索-救助機能を遂行し、船団へ同行し、海賊へ対処できる。
コルベットの排水量は1300トン、30ノットまでの速力を発揮する。
航続距離6000海里、自立行動期間60日。
それは、乗組員80名までの快適な環境の保障を考慮して設計されている。
艦上にはヘリコプターKa-27PSが駐留できる。
コルベットは標準兵装として、新たな76.2mm砲、高射ミサイル複合体及び高射機関砲を装備する。
プロジェクト22160のトップ艦「ワシーリー・ブイコフ」は、2018年12月20日に黒海艦隊へ補充された。
プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。
現在建造中のプロジェクト20380/20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。
設計はサンクトペテルブルクの「北方計画設計局」が担当しました。
公開株式会社『北方計画設計局』公式サイトより
【哨戒艦プロジェクト22160】
建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国のゼレノドリスク造船所です。

【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】
プロジェクト22160哨戒艦の2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」は、2014年7月25日に起工され、2017年末頃にゼレノドリスクから内陸水路を通って黒海沿岸のケルチ市の『ザリフ造船所』まで運ばれ、ここで艤装が行われました。


「ドミトリー・ロガチョフ」の乗組員の編成は2018年3月下旬までに完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は新型哨戒艦ドミトリー・ロガチョフの乗組員の編成を完了した]
2018年9月後半にノヴォロシースク海軍基地で消磁作業を行ないました。

2018年11月26日に出航し、黒海で砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは黒海で砲撃試験を行なった]
その後、ノヴォロシースクを出航し、12月4日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ドミトリー・ロガチョフはセヴァストーポリへ到着した]

2019年1月中旬に洋上試験の為に出航し、1月14日にセヴァストーポリへ帰投しました。

その後、また洋上試験の為に出航し、1月18日にセヴァストーポリへ帰投しました。

1月31日には洋上で捜索救助ヘリコプターKa-27PSの着艦試験などが行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ドミトリー・ロガチョフはヘリコプターの着艦試験を行なった]

2019年2月にも洋上試験を行ないました。

その後も「ドミトリー・ロガチョフ」の洋上試験は続けられ、4月12日には、捜索救助ヘリコプターKa-27PSの着艦訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ドミトリー・ロガチョフはヘリコプターの着艦訓練を行なった]
「ドミトリー・ロガチョフ」のロシア海軍への引き渡しは、これまでに何度も延期されてきましたが、2019年6月11日、ノヴォロシースク海軍基地で聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催され、正式に就役しました。
[新型哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは2019年6月末までにロシア海軍へ就役する]
プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工され、この内の2隻が就役しています。
プロジェクト22160哨戒艦は、元々はドイツ製のMTUディーゼルエンジンを搭載する予定でしたが、2014年春以降のヨーロッパ諸国の対ロシア経済制裁によりエンジンを輸入できなくなった為、ロシア製ディーゼルへ変更する事になり、建造の遅延を招きました。
「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年12月20日就役
「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2017年進水/2019年6月11日就役
「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年2月21日進水/2020年就役予定
「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2021年就役予定
「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2022年就役予定
「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2023年就役予定
プロジェクト22160哨戒艦は6隻全てが黒海艦隊へ配備され、ノヴォロシースクに駐留します。
[ロシア海軍黒海艦隊の新ノヴォロシースク基地は60隻以上の艦船を収容できる]
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年6月11日16時14分配信
【哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」へ聖アンドレイ旗が揚がった】
6月11日・火曜日、プロジェクト22160哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」は公式に黒海艦隊へ受け入れられ、その式典がノヴォロシースク海軍基地で開催された。
ロシア連邦国防省は発表した。
黒海艦隊司令官イーゴリ・オシポフ中将は、新たな哨戒艦への聖アンドレイ旗の掲揚は、艦隊の近代化プランの実現の続行である事を強調した。
「新たな艦の受け入れプロセスはスケジュール通りに行なわれています」
中将は強調した。
彼によると、今年には黒海艦隊へプロジェクト12700海洋掃海艦「イワン・アントノフ」が補充される。
「ドミトリー・ロガチョフ」は、プロジェクト22160の最初の生産艦である。
それは『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年夏に起工され、2017年に進水した。
2018年12月初頭、艦はセヴァストーポリへ到着し、その海軍への引き渡しは同年末に計画されていたが、2019年に延期された。
2019年3月初頭、コルベットは第2特別錬成任務「航行及び単艦での戦闘実施」を成功裏に遂行し、その就役は4月になる筈だった。
[Mil.Press Flot参照]
プロジェクト22160哨戒艦(コルベット)は『北方計画設計局』により開発された。
艦は、海上経済ゾーンの防護及び保護の為に意図されており、更には、捜索-救助機能を遂行し、船団へ同行し、海賊へ対処できる。
コルベットの排水量は1300トン、30ノットまでの速力を発揮する。
航続距離6000海里、自立行動期間60日。
それは、乗組員80名までの快適な環境の保障を考慮して設計されている。
艦上にはヘリコプターKa-27PSが駐留できる。
コルベットは標準兵装として、新たな76.2mm砲、高射ミサイル複合体及び高射機関砲を装備する。
プロジェクト22160のトップ艦「ワシーリー・ブイコフ」は、2018年12月20日に黒海艦隊へ補充された。
プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。
現在建造中のプロジェクト20380/20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。
設計はサンクトペテルブルクの「北方計画設計局」が担当しました。
公開株式会社『北方計画設計局』公式サイトより
【哨戒艦プロジェクト22160】
建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国のゼレノドリスク造船所です。

【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】
プロジェクト22160哨戒艦の2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」は、2014年7月25日に起工され、2017年末頃にゼレノドリスクから内陸水路を通って黒海沿岸のケルチ市の『ザリフ造船所』まで運ばれ、ここで艤装が行われました。


「ドミトリー・ロガチョフ」の乗組員の編成は2018年3月下旬までに完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は新型哨戒艦ドミトリー・ロガチョフの乗組員の編成を完了した]
2018年9月後半にノヴォロシースク海軍基地で消磁作業を行ないました。

2018年11月26日に出航し、黒海で砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは黒海で砲撃試験を行なった]
その後、ノヴォロシースクを出航し、12月4日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ドミトリー・ロガチョフはセヴァストーポリへ到着した]

2019年1月中旬に洋上試験の為に出航し、1月14日にセヴァストーポリへ帰投しました。

その後、また洋上試験の為に出航し、1月18日にセヴァストーポリへ帰投しました。

1月31日には洋上で捜索救助ヘリコプターKa-27PSの着艦試験などが行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ドミトリー・ロガチョフはヘリコプターの着艦試験を行なった]

2019年2月にも洋上試験を行ないました。

その後も「ドミトリー・ロガチョフ」の洋上試験は続けられ、4月12日には、捜索救助ヘリコプターKa-27PSの着艦訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ドミトリー・ロガチョフはヘリコプターの着艦訓練を行なった]
「ドミトリー・ロガチョフ」のロシア海軍への引き渡しは、これまでに何度も延期されてきましたが、2019年6月11日、ノヴォロシースク海軍基地で聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催され、正式に就役しました。
[新型哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは2019年6月末までにロシア海軍へ就役する]
プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工され、この内の2隻が就役しています。
プロジェクト22160哨戒艦は、元々はドイツ製のMTUディーゼルエンジンを搭載する予定でしたが、2014年春以降のヨーロッパ諸国の対ロシア経済制裁によりエンジンを輸入できなくなった為、ロシア製ディーゼルへ変更する事になり、建造の遅延を招きました。
「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年12月20日就役
「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2017年進水/2019年6月11日就役
「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年2月21日進水/2020年就役予定
「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2021年就役予定
「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2022年就役予定
「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2023年就役予定
プロジェクト22160哨戒艦は6隻全てが黒海艦隊へ配備され、ノヴォロシースクに駐留します。
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