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ロシア海軍太平洋艦隊の対潜艦はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年6月17日6時57分配信
【ピョートル大帝湾海域で太平洋艦隊の艦は、仮想敵潜水艦の捜索、追跡、そして破壊の課題へ取り組んだ】

本日、ピョートル大帝湾海域において、太平洋艦隊の5隻の対潜艦は、仮想敵潜水艦の捜索、追跡、そして破壊の課題へ取り組んだ。

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」と、小型対潜艦「ウスチ-イリムスク」、「ソヴィエツカヤ・ガヴァ二」、MPK-221、「メチェーリ」で構成される2個捜索-打撃艦グループは、仮想敵潜水艦の捜索、追跡、そして仮想対抗射撃による破壊の課題へ取り組んだ。

水上艦の行動において「敵」側を演じたのは、沿海地方多種戦力小艦隊ディーゼル潜水艦「ウスチ-ボリシェレツク」であった。
その任務は、隠密操艦で演習海域へ進入し、戦術グループの攻撃から逃れる事であった。

艦隊の海上航空隊対潜航空機Il-38及びTu-142の支援下で、大型対潜艦及び小型対潜艦潜水艦の捜索を行なった。
潜水艦の指定座標のデータを交換した後、4隻の小型対潜艦は、反応深海爆弾により潜水艦を攻撃した。
小型対潜艦「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」は更に、2基の実弾魚雷による対水中射撃を実施した。



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ウラジオストク(金角湾)に駐留する第44対潜艦旅団に所属する大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年12月15日就役)は、最近では、2019年5月下旬にピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を行なった]

6月4日、太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、戦隊水雷艦「ブイストルイ」と共にピョートル大帝湾で対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型水上艦はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]

6月10日にウラジオストクを訪問した日本海上自衛隊護衛艦「すずなみ」のホストシップを務めました。
[ロシア海軍太平洋艦隊基地ウラジオストクを日本海上自衛隊の艦が訪れた]

6月11日には日本海で対潜演習を行ない、潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」の敵役を務めました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦コムソモリスク・ナ・アムーレは日本海で4本の魚雷を発射した]

6月15日には護衛艦「すずなみ」ピョートル大帝湾で合同捜索救助演習を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年6月15日10時10分配信
【太平洋艦隊と日本海上自衛隊の艦は、海上での合同捜索救助演習『サレックス-2019』を実施した】

そして6月17日、「アドミラル・パンテレーエフ」は、ピョートル大帝湾で対潜演習を行ないました。

「アドミラル・パンテレーエフ」の他に、ウリス湾に駐留する第11水域防護艦大隊所属の小型対潜艦「ウスチ-イリムスク」、MPK-221、「メチェーリ」ソヴィエツカヤ・ガヴァ二に駐留する第38独立水域防護艦大隊所属の小型対潜艦「ソヴィエツカヤ・ガヴァ二」の4隻も演習へ参加しました。

小型対潜艦「ウスチ-イリムスク」(1992年2月11日就役)
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小型対潜艦MPK-221(1987年12月30日就役)
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小型対潜艦「メチェーリ」(1991年3月14日就役)
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小型対潜艦「ソヴィエツカヤ・ガヴァ二」(1990年12月29日就役)
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更に、沿海地方ニコラエフカ飛行場に駐留する対潜哨戒機Il-38と、カーメニ・ルチェイ飛行場に駐留する対潜哨戒機Tu-142(双方とも第7062航空基地所属)も潜水艦の捜索へ参加しました。

ただ、記事を読む限り、「アドミラル・パンテレーエフ」自身は敵潜水艦を攻撃しておらず(捜索には参加している)、4隻の小型対潜艦を統括する司令塔の役割を果たしていたようです。

演習の「敵役」は、ウリス湾に駐留する第19潜水艦旅団所属の潜水艦「ウスチ-ボリシェレツク」(1991年3月14日就役)が務めました。
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記事中に登場する「反応深海爆弾」とは、RBU-6000対水中ロケットの事です。
[ロシア海軍の為の対潜/対魚雷ロケットの生産が再開される]
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