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ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"は洋上試験の第2段階を終えてサンクトペテルブルクへ戻った

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『タス通信』より
2019年6月21日21時26分配信
【フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は工場航行試験の第2段階を完了した】
サンクトペテルブルク、6月21日/タス通信

プロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦「アドミラル・カサトノフ」は、工場航行試験の第2段階を実施後に企業『北方造船所』へ戻ってきた。
金曜日に同社広報サービスは発表した。

「フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は、試験の今次段階から『北方造船所』へ戻りました。
プロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦は、国際海軍サロンへの参加準備の為、バルチースクから造船工場『北方造船所』(サンクトペテルブルク)への基地間移動を行ないました」
造船所
の声明は伝えた。

工場航行試験の第2段階中、「カサトノフ」の試験実施チームは、50パーセント以上の航行証明を終えた。
特に、主動力装置の計画試験は完了し、総合艦内システムの動作が点検され、兵装及び機器装置の試験が行なわれた。

艦長イワン・ロガチン1等海佐は、今次段階の試験は、事故も重大な損害も無く実施され、発覚した全ての不具合は造船所及び契約当事者により除去された。

「私共は船体の塗装作業を行ない、更に一部の証明を終え、海軍サロンへカサトノフを送り、その後には主要海軍パレードへの参加が待ち受けています」
広報サービスは『北方造船所』総取締役イーゴリ・ポノマリョフの談話を引用した。

「アドミラル・カサトノフ」は、『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で建造されたプロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦にして2隻目である。
2009年11月26日に起工され、2014年12月12日に進水した。
海軍への引き渡しは、今年末に計画されている。
工場航行試験の第1段階は2018年末に実施された。
プロジェクト22350の主要打撃力は、8基のミサイル「カリブル-NK」或いは「オーニクス」汎用艦載射撃複合体2セットで構成される。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]

起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。

[ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した]

『北方造船所』は、2016年1月13日の時点で「アドミラル・カサトノフ」の完成度は81パーセントと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は81パーセント完成している]

2016年6月下旬、「アドミラル・カサトノフ」「主要打撃複合体」が設置されました。
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された]
これは、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSKを指しています。

その後も艤装工事は進められ、2018年2月初頭の時点では完成度98パーセントでした。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート2番艦アドミラル・フロータ・カサトノフは98パーセント完成している]


2018年12月21日、「アドミラル・カサトノフ」は、洋上試験の最初の段階である工場航行試験を開始する為、造船所の岸壁を離れました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは洋上試験を開始した]


フィンランド湾における工場航行試験の第1段階を終えた「アドミラル・カサトノフ」は、2019年1月9日にサンクトペテルブルクへ戻りました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは最初の洋上試験を完了した]
最初の航行試験は、フィンランド湾が結氷していた為、速力は26ノットまでしか出さなかったようです。
(プロジェクト22350フリゲートの最大速力は29ノット)

2019年4月21日、「アドミラル・カサトノフ」は2回目の工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は2回目の洋上試験を開始した]

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その後、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)の勝利74周年の祝賀行事へ参加する為、一時バルチースクへ戻りました。

「アドミラル・カサトノフ」は5月9日の戦勝記念日をバルチースク軍港で祝いました。

その後、洋上試験を続ける為、再びバルト海へ出航しました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"とコルベット"グレミャーシチー"はバルト海で洋上試験を続ける]

その後、物資補充の為に一旦バルチースクへ戻り、5月29日に出航しました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバルト海で洋上試験を行なっている]

6月4日には、同じくバルト海で洋上試験中のプロジェクト23130中型海洋給油船「アカデミック・パシン」から洋上給油を受けました。
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[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバルト海で最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

6月20日までに洋上試験の第2段階は終了し、建造元の『北方造船所』へ戻りました。
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今後、「アドミラル・カサトノフ」は、2019年7月10日~14日にサンクトペテルブルクで開催される国際海軍サロンIMDS-2019へ出展され、サンクトペテルブルクで7月28日に行なわれる『ロシア海軍の日』観艦式へ参加します。

「アドミラル・カサトノフ」は、2019年12月末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]
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