ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦ソヴィェツク(タイフーン)は洋上試験を続ける為にバルチースク基地へ向かった

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年6月21日18時30分配信
【一度に2隻の「カリブル」を有する「カラクルト」がバルト海へ向かった】
6月19日・水曜日、プロジェクト22800小型ロケット艦のトップ「ムィティシ」と、同タイプの2番艦「ソヴィェツク」は、クロンシュタットから出航し、バルチースクへ向かった。
『Mil.Press FLOT』は、この分野の消息筋より伝えられた。
6月21日、バルト艦隊広報サービスは、この情報を確認した。
1隻目の「カラクルト」は意図される戦闘任務を遂行する為、2隻目は試験を継続する為に海へ出た。
同型艦は、運用中あるいは試験中であり、問題は無いと対談者は総括した。
2隻目の艦の試験は海上で行なわれる:ラドガ湖への最初の出航は成功裏に実施された。
「第1次の電磁処理及び消磁は準備が整っており、基地間移動は正常モードで行なわれています」
情報筋は『Mil.Press FLOT』へ伝えた。
「ソヴィェツク」の次の段階の試験は、バルト海での実施が計画されていると『ペラ』工場は『Mil.Press FLOT』へ語った。
2019年2月、バルト艦隊司令官アレクサンドル・ノサトフ大将は、艦(ソヴィェツク)は年末までにバルト艦隊へ補充されると発言した。
プロジェクト22800小型ロケット艦のトップ「ムィティシ」は、2018年12月にバルト艦隊へ増強された。
[『Mil.Press FLOT』参照]
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、プロジェクト11356フリゲートの建造停滞の代案として、海洋工学中央設計局『アルマーズ』により開発された。
「ソヴィェツク」は、近代化された76.2mm砲AK-176MA、2基の高射砲複合体AK-630M、打撃ミサイル複合体「カリブル-NK」で武装する。
艦の排水量は800トン、船体長67メートル、幅11メートル。
速力30ノット、航続距離2500海里、自立航行期間15日。
小型ロケット艦の動力は国内製である。
それは、公開株式会社『ズヴェズダー』が製造する3基のディーゼルM-507D-1と3基のディーゼル発電機DGAS-315が含まれる。
海軍は、このような艦を総計23隻受領する計画である。
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の2番艦「タイフーン」は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で1番艦「ウラガーン」(後にムィティシと改名)と共に起工されました。

[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]
「タイフーン」は2017年11月24日に進水しました。
[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦カラクルト級2番艦タイフーン進水(2017年11月24日)]
その後、「タイフーン」は「ソヴィェツク」と改名されました。
「タイフーン」改め「ソヴィェツク」は、当初は2018年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、サンクトペテルブルクの工場『ズヴェズダー』が製造するディーゼルエンジンM-507D-1-01の納入が遅延した事により、実現しませんでした。


ディーゼルエンジンM-507D-1-01

航行試験の開始時期も再三に渡り延期され、最近では、2019年5月16日に出航する予定となっておりましたが、これも遅れ、5月20日に延期されました。

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年5月16日17時1分配信
【「カリブル」を持つ第2の「カラクルト」は5月20日に試験へ出発する】
2019年5月20日、「タイフーン」改め「ソヴィェツク」は、最初の航行試験を行なう為、『ペラ』造船所の岸壁を離れ、ラドガ湖へ出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦ソヴィェツク(タイフーン)、航行試験開始(2019年5月20日)]
5月28日までに「ソヴィェツク」はラドガ湖での最初の試験を終え、『ペラ』造船所へ戻りました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦ソヴィェツク(タイフーン)はラドガ湖での最初の航行試験を完了した]

その後、「ソヴィェツク」はクロンシュタットへ移動し、6月19日にバルチースク基地へ向かいました。
今後、「ソヴィェツク」はバルト海で航行試験を続行します。
「ソヴィェツク」は2019年末までにロシア海軍へ引き渡され、1番艦「ムィティシ」(2018年12月17日就役)と同様にバルト艦隊へ編入されます。
[カラクルト級小型ロケット艦2番艦タイフーン改めソヴィェツクは2019年末までにロシア海軍へ引き渡される]
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