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ロシア海軍の深海調査原潜で火災が発生し、乗員14名が死亡した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月2日16時35分配信
【深海装置の火災で14名の潜水艦乗員が死亡した】

7月1日・月曜日、ロシア連邦国防省の科学研究深海装置で火災が発生した。
その結果、『タス通信』が軍当局広報サービスを引用して報じたように、14名の潜水艦船員が死亡した。


国防省が説明したように、事故はロシア領海内で発生した。

「ロシア海軍の要望による世界の大洋の海底空間における調査の為に意図されている科学研究深海装置で、海底測定中に火災が発生しました。
燃焼による有毒ガス発生の結果、14名の潜水艦船員が死亡しました」
ロシア連邦国防省
広報サービスは説明した。

当局は、乗組員の献身的な行動のお陰で火災は消し止められた事を付け加えた。

ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の監督下で、この悲劇の全面的な調査が行なわれる。

『Mil.Press FLOT』ロシア海軍の情報提供者によると、この事故は、原子力深海ステーションAS-12「ロシャリク」で起こった可能性が有る。
その乗組員は25名である。
このような形の事故の後、乗組員全体の内、少なくとも11名が生存している可能性が有る。
AS-12は基地へ曳航されたと北方艦隊の代理人は伝えた。
生き残った潜水艦乗員は入院した。

他の対談者は、火災が発生したのは「ロシャリク」では無く、原子力深海ステーション搭載特殊潜水艦かもしれないと述べた。
彼によると、事故が発生したのはドッキング或いは、その直後であろう。

ロシア捜査当局は、14名の船員が死亡した事実に関する検証調査を開始した。



2019年7月1日、ロシア海軍「科学研究深海装置」は、ロシア領海内での海底調査中に火災が発生し、乗組員14名が死亡しました。

『タス通信』より
2019年7月2日22時29分配信
【7月1日のロシア連邦水域での深海装置の火災により14名の船員が死亡した】

事故を起こした「科学研究深海装置」は、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
『タス通信』より
2019年7月2日22時4分配信
【火災が発生した深海装置はセヴェロモルスクに居る】

ロシア国防省は、事故を起こした「科学研究深海装置」の名前などは一切公表していませんが、今回の記事によると、プロジェクト10831「ロシャリク」原子力深海ステーションAS-12のようです。
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原子力深海ステーションAS-12は、1988年頃にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で起工され、2003年8月頃に進水、2004年~2010年頃に就役しました。
同級に関しては詳細は未だ不明です。
艦名については「AS-31」という説も有ります。
(AS-12の番号はプロジェクト1839深海救助装置の1隻に使用されている為)

明確な要目も不明ですが、水中排水量は2100トン、全長は60メートル、幅は7メートル、水中速力は30ノット、潜航深度は少なくとも1000m以上(未確認情報によれば最大6000m)、乗員は25名と推定されています。
ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」とほぼ同サイズの小型原潜のようです。

「ロシャリク」級特務原潜AS-12
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AS-12は、以前には戦略原子力潜水艦プロジェクト667BDR(デルタIII級)K-129を改造した特殊用途原子力潜水艦プロジェクト09786(デルタ・ストレッチ)BS-136「オレンブルク」を母艦としており、同艦に搭載されて海洋で行動していました。
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2012年9月には北極圏へ行き、ロモノソフ海嶺メンデレーエフ海嶺の海底を調査しています。
『イズべスチヤ』より
2012年10月29日配信
【軍用原子力バチスカーフ「ロシャリク」は北極圏を探った】

北極圏で行動する母艦BS-136「オレンブルク」(2012年9月27日)
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AS-12は、2015年にも2回の遠距離航海を行なっています。
[ロシア海軍の特務原潜ロシャリクは2015年に2度の遠征を行なっていた]

2016年12月末にプロジェクト09787特殊用途原子力潜水艦「ポドモスコヴィエ」が再就役してからは、同艦を母艦としているようです。
[改造を終えた特務原潜ポドモスコヴィエ(モスクワ州)はロシア海軍へ引き渡された]
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