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ロシア海軍の将来空母設計案ラマンチーンはサンクトペテルブルク国際海軍サロンで初めて公開される

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月4日14時35分配信
【IMDS-2019で新たなロシアの航空母艦が初めて提示される】

『ネヴァ川計画設計局』は、『国際海軍サロン-2019』で初めて将来航空母艦「ラマンチーン」(マナティー)を提示する。
『Mil.Press FlotProm』は『統合造船業営団』より伝えられた。


『ネヴァ川計画設計局』は、『統合造船業営団』の展示台で自身の新作を提示する。

『ネヴァ川計画設計局』は質問に答え、「ラマンチーン」の排水量は8万~9万トンであると説明した。
同社は、他の詳細を伝えなかった。

『アルミヤ-2019』初日で、『クルイロフ国立科学センター』は、近い内にロシア海軍の為の航空母艦の概念設計の完成したラインをロシア連邦国防省へ提示すると話した。

以前の6月、ロシア海軍は、将来原子力航空母艦の戦術-技術的課題の形成へ着手した事が知られるようになった。

2018年4月、この当時は海軍副総司令官(軍備担当)の職務に従事していたヴィクトール・ブルスク中将は、海軍は排水量約7万トンの航空母艦を必要としていると語った。



[ロシア新世代航空母艦]
ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの設計開発作業は2007年に始まりました。

将来航空母艦の設計を担当するのは『ネヴァ川計画設計局』になりますが、その叩き台となる概念設計案は、ロシア海軍向けなどの艦船の形状を研究する『クルイロフ国立科学センター』により作成されます。

『クルイロフ国立科学センター』は、まず初めに、2015年に多目的重航空母艦プロジェクト23000E「シトルム」を作成しました。
これは満載排水量9万~10万トンの通常動力の大型空母です。
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[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]

その後、『クルイロフ』は、2018年8月下旬に軽航空母艦「シトルム-KM」の概念設計案を公表しました。
これは満載排水量44000トンの比較的小型の空母です。
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[クルイロフ国立科学センターの半双胴(カタマラン)形式軽多目的空母は水中抵抗が大幅に低減する]

そして2019年には76000トンの中型原子力空母の概念設計案の存在を公表しました。
[クルイロフ国立科学センターは半双胴形式の中型原子力空母の概念設計案を提示した]


一方、実際にロシア海軍向けとして建造される空母を設計する『ネヴァ川計画設計局』自身は、どのような艦を設計しているのかは具体的には明らかにされていませんでした。

そして今回、『ネヴァ川計画設計局』が設計する将来空母のコード名は「ラマンチーン」(マナティー)である事が初めて明らかにされました。
「ラマンチーン」の排水量は8万~9万トンとの事ですから、おそらくは、『ネヴァ川計画設計局』が以前から開発作業を進めている将来空母の3つのヴァージョン~重空母、中空母、軽空母の内の重空母でしょう。
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]

2019年7月10日~14日にサンクトペテルブルクで開催される国際海軍サロンIMDS-2019で、「ラマンチーン」の模型が展示されるようです。
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