ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは遠洋実習航海へ出発した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年7月5日16時33分配信
【バルト艦隊の練習艦「ペレコプ」は遠距離航海士航海へ向かった】
バルト艦隊の練習艦「ペレコプ」は、遠距離航海任務遂行の為にクロンシュタットから出航した。
同艦は4つの大洋へ到着し、北海航路を通過し、総計20万海里以上を走破する。
現在、艦内にはサンクトペテルブルク海軍兵学校の生徒100名が居る。
バルチースクへの寄港時、カリーニングラード海軍大学校の生徒110名が合流する。
実習指導者は、海軍軍事科学研修センター「クズネツォフ記念海軍アカデミー」校長ヴャチェスラフ・スイトニク少将である。
練習艦の遠距離海洋航海は、ロシア国防省の海軍教育学校生徒の海上実習実行の枠組みで行なわれる。
海上航行中、生徒には航海士の規律、様々な条件及び複雑な航海環境下での艦の制御技量の向上、士官及び航海士当直義務の勤めの実習が控えている。
この他、生徒は艦に備え付けられている最新の練習シミュレーター「レゲリ」で一連の訓練を行なう。
研修完了後、艦上の将来の士官は、特別かつ様々な海上学科のテストへ移行する。
艦の研修の為、特殊クラス及び訓練シミュレーターが作成された。
「ペレコプ」は天文学甲板、艦のダメージコントロール区画、6本オール漕ぎボートを有する。
同時に300名までの将来の航海士、機関士、操縦士が海上実習を行なえる。
艦の移動時に、ロシア連邦の大規模港を訪れ、2、3回の海軍学校の生徒の交代を行なう。
2018年には、1000名以上が艦上で実地訓練を行なった。
航海に先立ち、『クロンシュタット海洋工場』の専門家はバルト艦隊の練習艦「ペレコプ」のドック修理を実施した。
作業中、艦の船体の水中部分が塗装され、タンク、スクリュー装置、駆動軸及びキングストン弁が修復された。
加えて、艦の乗組員は、基地での錬成任務K-1及び海上での錬成任務K-2の要素へ取り組んだ。

プロジェクト887練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドのグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。
現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。
「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアのヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)
復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャのピレウス、9月にはポルトガルのリスボンを訪れました。
2018年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海や黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)まで行き、更には北極海を横断しました。
(2018年3月1日出航、同年11月14日帰港)

[練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2018年3月-11月)]
2019年7月5日、「ペレコプ」は遠洋実習航海へ出発しました。
今回も北極海を横断するとの事ですから、2018年の航海と同じコースを行くようです。
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